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かーくんちゃんねる〜カメレオンのいる生活〜
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こんにちは!! かーくんちゃんねるです!
私たちは2018年1月に初めてのカメレオン「かーくん」と暮らし始めました。
今までにかーくんを含め、4頭のカメレオンを飼育し、繁殖の経験もあります。
現在は2頭のパンサーカメレオンと家族で楽しく暮らしていて、けーくんとめーちゃんの遺伝子を残すための累代飼育が目標。
本ブログでは、YouTubeのかーくんちゃんねるで発信している【カメレオンの飼い方】シリーズをより詳しく丁寧に解説します。
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レビュー&検証

カメレオンの蛍光灯型紫外線灯、バーンインは必要?【検証】

かーくんちゃんねる 〜カメレオンのいる生活〜
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ReptiSun 10.0 UVB の電球型を購入し、説明書を眺めていたところ気になる内容がありました。
今回はその記述、バーンイン(慣らし)についての検証記事です。

ReptiSun の説明書にあった新品製品の使用に関する注意事項で、バーンインと言う単語がでできました。
気になり自分なりに調べてみたのですが、日本語のブログやサイトなどで爬虫類用の紫外線灯のバーンインについて触れいている情報を見つけることができませんでした。

  • そもそもバーンインとは?
  • やらないとどうなる?
  • 他のメーカーの製品は?

どうやら日本であまり浸透していない、爬虫類用紫外線灯のバーンインについて自分で検証してみました
バーンインなんて聞いたことがない、と言う方はぜひ参考にしてみてください。

バーンインの検証に至った背景

まず、この検証に至った経緯ですが、購入した ReptiSun 10.0 UVB の電球型に付属していた取扱説明書に気になる文章がありました

その、気になった文章がこちらです。

ON LAMP BURN-IN:

Compact fluorescent lamps have a “burn in” period when the light and UVB output is the greatest.

For your new ReptiSun 10.0 Compact Fluorescent Lamp, this period lasts about two weeks when the lamp is used to provide a normal photoperiod or day/night cycle at 10 to 12 hours per day (150 hours ofuse).

After the burn in period is over, you may want to move your lamp closer to the basking site.
Refer to the following chart for recommended distances during and after the burn in period.

ランプのバーンインに関する注意事項:

コンパクト蛍光灯には、光と UVB 出力が最大になる「焼き付き」期間があります

新しい ReptiSun 10.0 コンパクト蛍光灯の場合、この期間は、ランプが通常の光周期または昼夜サイクルを 1 日 10 ~ 12 時間 ( 150 時間使用) で提供するために使用される場合、約 2 週間続きます。

焼き込み期間が終わったら、ランプを日光浴の場所に近づけることができます
バーンイン期間中およびバーンイン後の推奨距離については、次の表を参照してください。

Zoo Med FS-C10 取扱説明書 および Googlo翻訳 より

【参考】ReptiSun® 10.0 Compact Fluorescent | Zoo Med Laboratories, Inc.

端的にまとめると、新しい紫外線灯は光と紫外線が多すぎるから 150 時間は近づけすぎないでね、と言う感じです。
バーンインは日本語で言うと“慣らし運転”と言う意味だそうで、新品紫外線灯の慣らし期間をバーンインと呼んでいるようです。
この文章の後にある表によると、バーンイン中は完了後よりも 10cm 程度遠く設置するよう指示があります

上記の通り、ケージの金属メッシュの有無や灯具のフードの有無も含めた、かなり具体的で細かな指示です
しかし、この内容に触れた国内の情報は見つからず、意外とみんな気にしてないのかな?と言う印象です。

過去に同製品に置いて照射する紫外線による爬虫類の雪目が問題になったことなどから、メーカー側が過度に予防線を張っているだけの可能性もあります

【参考】UV Lighting for Reptiles: A new problem with high UVB output fluorescent compact lamps and tubes?

ただし、本当に最初の 150 時間は通常より 10cm 以上距離を取らねばならないほど紫外線照射量が異なるのであれば、取扱説明書の内容を遵守しなければ危険です
他の人がやっていないなら自分でやってみよう、と言うことで今回は実際に約 150 時間の検証を行います。

豆知識

紫外線灯による爬虫類の雪目(紫外線による角膜上皮障害)の問題は、今から15年以上前に起きた出来事です。
当時、爬虫類用紫外線灯を販売していたメーカ複数社の複数製品で、UV-Bの中でも極端に短い波長の成分が検出されたり、UV照度のみを基準とした推奨照射距離で危険なレベルのUVインデックス値が確認されました。
ZooMed社はこれを受け、問題の製品を改めました。
現在、紫外線ライトとUVインデックスの関係について具体的に明示しているメーカーはZooMed社のみです。
過去のReptiSun電球タイプに問題があったのは事実ですが、その後の対応は真摯であったと思います。

【参考】電気性眼炎(紫外線角膜障害)|電子コンテンツ|日本医事新報社

バーンイン効果の検証方法

簡単に検証方法を説明しておきます。

検証に使用するもの

検証に使用するのは、

  1. 紫外線灯×2種
  2. 電球ソケット
  3. 紫外線計 Solarmeter 6.5

以上の 3 つです。

①紫外線灯×2種

今回の検証に使用する紫外線灯は、Exo Terra の REPTILE UVB150 PT2189(左)と Zoo Med の ReptiSun 10.0 UVB FS-C10(右)の 2 種です。
両方とも日本ではメジャーな電球型蛍光灯タイプの紫外線灯です

Zoo Med の製品だけでなく、Exo Terra の製品も用意したのには理由があります。
バーンインについての記載は Zoo Med の製品にしかなく、Exo Terra の方にはそういった注意書は見当たりませんでした。
バーンインが必要なのは Zoo Med の製品固有の性質なのか、注意書きがないだけで同じタイプの紫外線灯全般の性質なのかも検証したいからです

②電球ソケット

上記の 2 種のライトを、余っていたソケットを使用した簡易のライト台を使って 150 時間つけっぱなしにしてみます。

③紫外線計 Solarmeter 6.5

今回の検証のキーアイテム、紫外線計です
紫外線測定器と言っても多岐に渡り、この製品を販売している SOLARMETER 社だけでも、紫外線計だけで10 種以上のラインナップがあります。

こちらの製品は、爬虫類に必要な紫外線の成分の量を最も適切に表すことができる、UV インデックスを計測することのできる機械です
このタイプは紫外線計の中でも特に UVI メーターと呼ばれます。

【参考】気象庁|UVインデックスとは

爬虫類飼育におけるデファクトスタンダード

検証手順

  1. 紫外線灯を1週間点けっぱなしにする
  2. 24 時間ごとにUVI値を計測
  3. UVI 値の変化を記録する
  4. 検証時は再点灯後 2〜3 分待ってから測定

2 種の紫外線灯を 1 週間、約 150 時間点けっぱなしにします
24 時間ごとに、各紫外線灯から約 20cm 離れた距離から紫外線量を計測、その変化を記録すると言う方法で検証を行います。

本記事の検証内容では絶対値が重要ではなく、時間軸による紫外線量の変化を観察します
記事中に出てきた数値は各製品の紫外線量を厳密に測定しているわけではない、と言うことをお断りさせていただきます。

また計測時に一時的に消灯するので、両者とも再点灯して 2〜3 分待ってから数値を測定しました。

検証結果と考察

今回は 1 日に 1 度の数値測定だったため、合計 168 時間の検証を行いました。
取れたデータの確認と考察をしてみます。

検証データの確認

時間(h)024487296120144168504840
ZooMed
ReptiSun 10.0 FS-C10
1.81.61.51.41.31.31.21.200
ExoTerra
REPTILE UVB150 PT2189
2.62.72.62.02.12.12.12.11.10
168時間のUVI値推移と計算上の0地点

こちらが検証開始から 168 時間経過までの UVI 値の推移です

今回のデータから見えることをまとめると、

  • 基本は両者とも数値は下降している
  • 耐用期間を考慮すると急激な紫外線量の変化である
  • 時間経過とともに下降幅が緩やかになっている

といったことがわかります。

数値は下降線

REPTILE UVB 150 が前半で不規則な動きをしていますが、基本的には両者とも下降線を辿っています
このことからZooMedに限らず、蛍光灯タイプの紫外線灯は似たような傾向をもっていると予想できるでしょう。

REPTILE UVB 150 の不自然な数値変動は、素人測定のための測定誤差や、点灯時に安定するまで 2〜3 分の待ち時間では短すぎたことなどが影響として考えられます。

耐用年数を考慮すると急激な変化

ReptiSun 10.0 が開始から 168 時間で 2/3 、REPTILE UVB 150 が 4/5 の UVI 値に減少しています。
単純計算で、ReptiSun 10.0 が 504 時間、REPTILE UVB150 が 840 時間で紫外線が出なくなるペースです

両製品とも耐用期間は 1 年間=8,760 時間ですので、実験時間の 168 時間ではたったの 2% を過ぎただけです。
メーカの 1 年という耐用期間はやや盛ってる気がしますが、それでも 1/10 の時間しか使えない、なんてことはないはずです。
つまり、最初の 150 時間程度はその後より UVI 値の変動が大きいと考えられます

実際に 96 時間を境に ReptiSun 10.0 では下降幅が縮まり、REPTILE UVB150 は一定の数値で安定しています。

検証結果から見えた結論

検証の結論

  • バーンインは必要
  • ただし厳密な設置条件の場合のみ
  • もっと他に必要なことがある

結論をまとめると蛍光灯型紫外線灯はメーカーや製品に関わらずバーンインが必要である、と言えます

ただし、正確に UVI を測定できる状況で厳密なセッティングを行なっている場合のみ、意味を成すと言う程度の差です。
多くのケースで、バーンインよりももっと気をつけなければならないことがありそうです。

どう言う意味か説明します。

設置条件によってもっと大きな差ができる

同じ ReptiSun 10.0を使用していても、ケージにどのようにセッティングしているのかは十人十色で、ほとんどの場合なんとなく距離を決めているはずです
バーンインの前後で変化の大きかった ReptiSun 10.0 でもUVI値の差は 1.5 倍程度。
各飼育者の設置方法の違いで、バーンインと同程度かそれ以上の差が簡単にできてしまいます。

  • 生体との距離は?
  • 設置はケージの中?外?
  • 外ならケージの素材やメッシュの密度は?
  • 水平設置?垂直設置?
  • 灯具にフードはある?
  • フードの紫外線反射量は?

今すぐに思いつくだけでもさまざまな設置条件があります。
どれだけバーンインに気を遣おうが、そもそもの設置位置が不適切なら無意味です

バーンインはUVIメーターとセットで実施しよう

UVI メーターを持っていて厳密にセッティング距離を決めている場合のみ、バーンインの効果が適切に発揮されます。
バーンインを行うと 10 倍や 100 倍の違いがあるのであれば話が違いますが、バーンインに気をつけるのであれば、まず UVI メーターで適切な設置方法を見つけるのが先です

もしカメレオンを飼育していてまだ UVI メーターをお持ちでない方は、バーンインより先に UVI メーターの導入をおすすめします。
すでに UVI メーターを使用している方は、使用開始から 100 〜 150 時間程度は UVI 値の変化に気を配り、生体とライトの距離を微調整した方が良いでしょう

UVI メーターの使い方については、ファーガソンゾーンの解説記事でと詳しく説明しています。
ぜひこちらも確認してみてください。

あわせて読みたい
【UVI】ファーガソンゾーンとは?カメレオンのための紫外線コントロール【コラム】
【UVI】ファーガソンゾーンとは?カメレオンのための紫外線コントロール【コラム】
爬虫類飼育におけるデファクトスタンダード

具体的なバーンインの実施方法2パターン

具体的なバーンインの方法を考えると、

  • バーンイン前後でセッティングを変更する
  • バーンインはケージ以外の場所で実施する

の2パターンが現実的です。

バーンイン前後でセッティングを変更する

1 つ目は UVI メーターを使用して、適切な UVI 値をキープできるようにバーンインの前後で紫外線灯のセッティングを変更する方法です

この方法は、ある程度自由度の高い灯具を使用している前提です。
クリップ式の照明器具や、DIY で紫外線灯のセッティングを調節できるように工夫するなどの必要があります。

手間はかかりますが、紫外線灯はバーンイン期間を終えてからも徐々に出力を落としていくので、常に適切な UVI 値をキープするためには非常に有効な方法です

バーンインはケージ以外の場所で実施する

もう 1 つの方法は、バーンインはケージ以外の場所で実施し、終わってからケージにセッティングする方法です

こちらは、紫外線灯のセッティングに自由がきかない場合に有効です
バーンイン中には UVI 値が急激な変化を起こします。
この不安定な期間はあえてライトをケージに設置しないことで、紫外線灯のセッティングを変更できない場合にも対応できます。

ただし、この方法で管理する場合はいきなり交換用のライトが必要になっても6日待たないといけません。
前述のとおり、バーンインには点けっぱなしでも 6 日以上かかるからです。
この場合はよりこまめな UVI 値の確認をして事前にバーンインを行い、メーカーの耐用年数より短い期間で定期的な交換をするほうが良いでしょう

検証を通じて感じたこと

今回の検証で感じたことと、爬虫類用品メーカーに対する思いをまとめます。

バーンインは必要だけど思ったより小さな変化だった

今回の検証は正直なところ予想していたより僅かな変化であり、逆に驚きました

検証前の予想では、バーンインの前後で 10〜100 倍といったはっきりとした差が出るのではないかとか、逆に全く変化がないのではないかと思っていました。

しかし、検証結果から得られたのは 1.25〜1.5 倍と言うなんとも絶妙な値です
UVIメーターを持っていて厳密なセッティングをしていれば、確実に実施した方が良い差ですが、なんとなくでセッティングしている場合は全く意味を成しません。

メーカーはもっと情報を開示するべき

検証の発端となった ReptiSun シリーズを販売している ZooMed は、前述した過去の雪目の一件からか、爬虫類の飼育用品メーカーとしてはかなり多くの情報をユーザーに開示しています
紫外線灯についても、UV インデックスの値がライトからの距離ごとにどれくらいかであるか、ざっくりとわかるような情報を提供しています。

【参考】Choose the Correct UVB Lamp|ZooMed

しかし、それでもまだまだ必要な情報が十分に提供されているとは言えません。
例えば、ZooMedが公開している紫外線灯のUVインデックス値は計測条件がわからず、UVI メーターを持っていないユーザーが適切なセッティングをするのは難しいです

実際に今回計測した UVI 値はメーカーが開示している目安の数値よりかなり低めです。
これは製品の個体差である可能性もありますが、測定方法が異なる可能性も考えられます
例えば紫外線の反射量の大きなフードをもつ灯具を使用すれば、同じ個体でももっと大きな UVI 値になるはずです。
製品ごとの差も大事ですが、設置方法はもっと大切だと言えます。

UVI メーターは安価でなく、多くのユーザーはその存在すら知りません。
こういったユーザーの実使用環境で適切なセッティングをするためには、UV GUIDE UK が以前に測定していたような、製品ごとの UVI チャートを作成することが唯一の解決策です

【参考】UV Guide UK – Ultraviolet Light for Reptiles – 2005 Reptile Lighting Survey
 ※現在は新しい測定器導入のため非公開になっています

UVI チャートが各製品毎に明示されていて、飼育する生き物のファーガソンゾーンが分かれば、少なくとも雪目になるような間違ったセッティングをしないで済むと思います。

そういった抜本的な解決につながる情報共有をしていないにも関わらず、1.5 倍しか数値の変化のない初期の慣らしについて取扱説明書に記載しているのはナンセンスです
現状の情報量で正しいセッティングを促すのであれば、バーンインで出力が変化するから UVI メーターを必ず併用してね、くらいの書き方をする方が良いでしょう。

蛍光灯型紫外線灯バーンイン検証 まとめ

今回は ReptiSun 10.0 UVB の取扱説明書に記載してあった紫外線灯のバーンイン(慣らし)について検証しました。

検証結果から、確かにバーンインの意味はあると思います
ただし、そこからより大きな課題となる紫外線灯の設置方法に関する問題に思い当たりました。

爬虫類用品メーカーの情報開示が不十分であることは間違いありません。
現状で私たち一般ユーザーがカメレオンのためにできる最善の紫外線灯セッティングは、やはりUVI メーターの導入した方法以外にないのではないでしょうか?

確かに UVI メーターはカメレオンの飼育用品の中ではかなり高価な製品です。
しかし、カメレオンの健康を守るためにはぜひ導入を検討したい、他に替えのきかない物の 1 つだと思います。
わが家では今後も蛍光灯型紫外線灯を適切に使用するために、UVI メーターを併用しながら適切にバーンインを行なっていきたいと思います

この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おまけ① 2種の紫外線灯の外見比較

検証とは少しずれますがついでに、わざわざ 2 種の紫外線灯を並べて比べることもないので、見た目でわかる違いを比較してみました。

光の色味の違い

肉眼でみてわかる大きな違いの一つが、光の色味です

Zoo MedのReptiSun 10.0 UVB FS-C10(左)は白を通り越して青紫っぽい色味、家庭用のライトで言うと昼光色よりもかなり青いです。
Exo Terra の REPTILE UVB150 PT2189(右)はかなり黄色く、家庭用のライトで言うと昼白色と電球色の間、どちらかというと電球色寄りです。

上記の画像はわかりやすいよう、かなり明るく写るカメラ設定で撮影しましたが、肉眼で見てもこれくらい色の違いがあります

REPTILE UVB150 PT2189 公式サイトより

各メーカーが公表しているスペクトルを比較すると、色味の違いが裏付けられます。
ReptiSun の方は可視光 400〜760nm の範囲のうち、紫や青の成分が多く、REPTILE UVB の方は緑や黄色の成分が多いグラフです。

計測条件がわからないので一概に比べることができませんが、おおよその傾向は正しく評価されているスペクトル図であることがわかります。

明るさの違い

さらにもう一点わかる違いが、明るさです

Zoo Med の ReptiSun 10.0 UVB FS-C10(左)は同じw数の家庭用蛍光灯よりかなり暗め、Exo Terra のREPTILE UVB150 PT2189(右)は家庭用蛍光灯と同等か少し暗い程度です。

上記の画像はわかりやすいよう、かなり暗く写る設定で撮影しました。
テーブルが照らされている範囲からも ReptiSun の方が暗くなっているのがお分かりいただけると思います
Zoo Med は照度に関する情報を公開していないので、データで比較はできませんが、目で見て分かるくらい暗いです。

それぞれの特徴

2種のライトの見た目の特徴

  • ReptiSun 10.0 UVB FS-C10
    • 色味が青い
    • 暗い
  • REPTILE UVB150 PT2189
    • 色味が黄色い
    • 明るい

2 種を見た目で比較したところ、肉眼でもわかる違いがあることがわかりました。

同時に使用する明かりとり用のライトは、紫外線灯やバスキングライトの弱点である色味や明るさを補うように選びます。
それぞれの特徴から、ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 はより明かりとりのライトの照度が重要になり、REPTILE UVB150 PT2189 では色味が重要になるとわかります。

実際のライト選びでは、このタイプの紫外線灯ではバスキングライトとの併用が前提ですので、紫外線灯単体の色味や照度だけでは明かりとりのライトに何を求めるべきかはっきりしません。
しかし、この 2 種のライトで買い換える際、明かりとりのライトの変更が必要な場合があるかもしれないとわかりました

おまけ② 検証の経過の様子

0時間

検証開始したときの様子です。

計測時に一時的に消灯するので、両者とも再点灯してから 2〜3 分待ってから測定。
ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.8、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.6 を示しています。

24時間後

24 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.6、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.7 を示しています。
ランプの見た目は全く変化なし。

48時間後

48 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.5、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.6 を示しています。
わずかながら確実に ReptiSun が数値を下げてきています。
ランプの見た目は全く変化なし。

72時間後

72 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.4、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.0 を示しています。
いきなり REPTILE UVB150 PT2189 の数値が下がりました。

あまりに急激な変化が出たので何度も測り直したのですが、間違いなさそうです。

また、この辺りからランプは台座部分が見てわかるほど黄ばんできています。

96時間後

96 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.3、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.1を示しています。
相変わらず ReptiSun がじわじわ下げてきます。
外見は台座の黄ばみ以外特に変化なし。

120時間後

120 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.3、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.1 を示しています。
両方とも前日と変化なし。
そろそろ変化の頭打ちかな、と言う感じがします。
外見は台座の黄ばみ以外特に変化なし。

144時間後

144 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.2、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.1 を示しています。
ReptiSun がまた少し数値を下げてくる。
外見は台座の黄ばみ以外特に変化なし。

168時間後

168 時間後。

ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 が 1.2、REPTILE UVB150 PT2189 が 2.1 を示しています。
両者とも前日と変化なし。
外見は台座の黄ばみ以外特に変化なし。

検証の発端となった ZooMed ReptiSun 10.0 UVB FS-C10 の取扱説明書にあった、規定の 150 時間は経過したのでここで検証終了です。

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