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Panasonic加湿機FE-KFS07の分解清掃がめんどくさい話【体験談】
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今回は、わが家で1〜2年おきに実施している、Panasonic ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFS07 の分解清掃についてのお話です。
わが家はカメレオンと生活しているために、空調家電のヘビーユーザーです。
特に冬場の加湿機については、製品の性能限界付近の加湿量で長時間使用せざるを得ません。
取扱説明書にあるお手入れだけでは1〜2年でカビ臭さが取れなくなってきます。
注)冬場には2週間に一度のこまめなお手入れしたうえでのお話です。
- 普通のお手入れでは臭いが取れない
- 分解せずにはほこりすら取れない
- まだ使えるのに買い換えるのはもったいない
そこで取扱説明書に“分解や修理、改造をしない”とあるのを無視し、分解清掃を行なっています。
きっと他の方も同じように困っていると思いますので、どのような作業なのか共有したいと思います。
分解清掃はとても効果的で、水洗いだけでも臭いはほとんどなくなるほどです。
しかし、この製品の分解清掃は非常にめんどくさいので、もしやってみたい方は一度この記事を読んでから検討してみてください。
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どこまで分解すれば清掃できるか?
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はじめに、FE-KFS07 のどこに汚れがたまって、どこまで分解すればそれが取れるのか紹介します。
FE-KFS07 の汚れがたまる部分は、湿った空気の流れ道です。
具体的には主に、
- ファンの周辺
- 吹き出し口
の2ヶ所です。
分解なしだと清掃不可
以前この2ヶ所を、分解せずに掃除機やエアーダスターや割り箸なんかを使って清掃を試みましたが無駄でした。
ほこりが湿気を吸って固着し、さらにカビが生えて渾然一体となったミルフィーユのような状態なので、ほぼ効果がありません。
9割分解でファン付近が清掃可能
ファンの周辺は臭いの原因になるカビが多く付着しています。
この部分は全体の9割くらいまで分解すればほぼ取り除けます。
というか9割分解しないと掃除できません。
全バラで吹き出し口の清掃ができる
さらに、見た目にほこりの目立つ吹き出し口周辺は、全バラです。
明らかにほこりがたまっていて小まめに清掃したい部分ですが、辿り着けるのは分解の最後の最後。
臭いが気にならないなら、ほこり除去のためだけに分解清掃するのはおすすめしづらいです。
FE-KFS07 の分解に必要なもの
この加湿機の分解に必要な工具は、
- 200mm以上の+2番のロングドライバー
- 10mm のレンチ or 10mm のボックスレンチ
の2種類です。
一部、普通のプラスドライバーだと届かない奥まった位置にネジがあります。
最低でも200mmくらいある2番ドライバーが必要です。
ロングドライバーだけでも作業できますが、取り回しが悪いので普通の2番ドライバーもあるほうが効率的だと思います。
また、ファンを留めている六角ナットがあるので、レンチかボックスレンチも必要です。
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ちなみに必須ではありませんが、全バラすると約30本のネジを外すことになるので、電動のドライバーがあると便利です。
電動でも途中でうんざりするので、あったほうがいいと思います。
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分解のための準備
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続いて、分解のための準備をしていきましょう。
いつものお手入れで外す部分は全て外してしまいます。
具体的には、
- 電源コード
- タンク
- プレフィルター
- トレー
の4つです。
電源コードはコンセントから抜く
作業前に電源コードは必ず抜いておきましょう。
100V を扱う家電ですので、感電の危険があります。
通常コンセントから直接感電しても命に別状はありませんが、安全のために徹底します。
【参考】Vol.568 コンセントでの感電事故に注意! | 消費者庁
タンクとプレフィルターとトレーを取り外す
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給水タンクと、ほこりよけのプレフィルター、トレーを外します。
普段のお手入れで外しているパーツたちは、分解清掃で邪魔になるので先に外しておきましょう。
わが家では、ここでフィルターのつけ置き洗いなどもやってしまいます。
分解には時間がかかるので、その間に浸かっておいてもらう感じです。
FE-KFS07 の分解
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では、ここから FE-KFS07 の分解をはじめます。
説明をわかりやすくするため、加湿器のどこをどう呼ぶか決めておきます。
- 前面
- 推移窓のある面
- 背面
- 前面の反対側の面
- 右側面
- 前面に向かって右の面
- 左側面
- 前面に向かって左の面
- 天面
- 操作パネルのある面
- 底面
- 床と接する面
あちこちにネジがあって本体をくるくる回すので、見失わないように上記の呼び方で統一して説明します。
天面のタンク蓋を取り外す
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最初に天面についている給水タンクの蓋を取り外します。
本体をくるくる回すので、邪魔になったり破損したりするのを防ぐためです。
ドライバー不要で外せます。
右側面パネルの取り外し
右側面の外装パネルを取り外します。
ここからドライバーの活躍です。
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背面パネルの取り外し
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向かって左下の角から捲るようにして外します。
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底面の取り外し
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前面パネルの取り外し
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黒い部品に囲まれたネジが今回の分解の鬼門です。
200mm以上のロングドライバーでないと外すことができません。
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前面パネルは背面と同じように爪ではまっているため、右下から捲るように外します。
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左側面パネルの取り外し
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左側面が上を向くように回転させ、左側面パネルにあるネジを外したら簡単に取れます。
湿度センサーの取り外し
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ファンガードの取り外し
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電源の取り外し
もともと給水タンクと接していた黒い内壁部分が、電源基盤の入った箱です。
ネジ1本で蓋が外れるので慎重に外します。
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一番大きなコンデンサには200Vの電気が溜まっている可能性があるので、不用意にあちこち触らないように注意します。
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水色と白のケーブルのコネクタは、爪を外すボタンのようなものがあるので、押しながら抜きます。
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こちらはコネクタを引っ張れば抜けます。
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水に触れない安定したところにそっと置いておきましょう。
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ファンの取り外し
ここからが汚れの本丸です。
めちゃくちゃ汚いので、慎重に作業します。
手袋やマスクの着用推奨です。
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奥まっているので、レンチを斜めに差し込むか、ボックスレンチを使うと良いと思います。
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臭いが気になるだけなら、ここまでの分解でカビの生えそうな部分はほぼすべて掃除できます。
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天面の取り外し
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天面とモーターユニットはネジ1本で留まっています。
ネジを取り、コード類を慎重に穴に潜らせながら外します。
制御基盤の取り外し
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天面が外れると、基盤があります。
網目状の吹き出し口を水洗いするためには基盤を取り外したほうが安全です。
こちらは制御基盤なので、先ほどの電源基盤と異なり高圧の電気がたまっていたりはしません。
安心して取り外せます。
ただはまっているだけなので取り外します。
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基盤の反対側はLEDやスイッチ類がついていますので慎重に。
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モーターの取り外し
ネジ1本で固定されています。
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ネジを緩めてモーターを取り外します。
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分解完了
やっと分解完了です!!
これでずっと取れないほこりが積もっていた吹き出し口や、カビのついたファンが掃除できます。
あとは好きなだけ掃除をして、逆順で組み立てるだけです。
もし分解清掃しても臭いが取れない場合は、フィルター類が臭っているかもしれません。
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FE-KFS07 の分解清掃は死ぬほどめんどくさい
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実際に分解清掃された方、お疲れさまでした。
電源基盤の固定ネジ以外はすべて外して分解する、という途方もない作業です。
実はわが家にはこのシリーズの製品が3台あり、もう何度もこの製品の分解清掃を行なっています。
一番最初に買った個体はすでに3度分解しました。
しかし分解のたびに、あまりのめんどくささで嫌になります。
カビの付着する本体が清掃できない仕様
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そもそも、加湿機なんてカビの生えやすい製品の清掃が、なぜ仕様上できないようになっているのか理解できません。
取説でやって良いとなっているのは、本体ではなくフィルターとタンクやトレーの清掃のみ。
製品には異常がないのに、必要な清掃ができないために数年で使用に耐えないほどの異臭を放つようになります。
確かにわが家はヘビーユーザーなので、「そんなに高頻度の使用は想定していない」と言われるかもしれません。
しかし湿度にさらされる家電なのに清掃ができない仕様のせいで、製品の寿命より遥かに手前で、汚れや臭いが原因で使えなくなってしまうのは事実です。
加湿器は Panasonic に限らずどのメーカーも本体内部は清掃できないようになっています。
もしユーザーでの分解清掃を禁止するなら、有償で構わないので公式が清掃のサービスを提供するべきではないでしょうか?
メンテナンス性を無視した設計
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さらに言うならば、製品設計の段階からメンテナンスを全く考慮されていないというのも理解に苦しみます。
電源、制御基盤、モーター、ファンの全てが一体化されていて、必要な清掃をするためには全バラしないといけません。
せめて基盤関係とそれ以外は別ユニット化しておいて、コネクターは基盤の箱の外に設置すべきです。
この製品ではコネクターを外すには基盤に触れないといけないため、清掃したいだけなのに電源基盤や制御基盤まで取り外す必要があります。
全バラまで必要なのは清掃というより、もはやオーバーホールです。
Panasonicという超大手の家電メーカーがなぜここまで、メンテナンスを全く考えない製品設計をしているのか…。
なんとかならなかったのでしょうか…?
気化式加湿機 FE-KFS07 の分解清掃がめんどくさい話 まとめ
今回は、Panasonic 気化式加湿機 FE-KFS07 の分解清掃が、いかにめんどくさいか見てきました。
前章でさんざん文句をつけたとおり、こちらの製品はメンテナンス性が劣悪だと思います。
しかしながら、すでに3台購入していることからもおわかりいただけるように、機能面では非常に満足しています。
- 熱を持たないので安全
- 室温にほぼ影響しない
- きちんと加湿できる
といった点がカメレオン飼育にとても相性がいいからです。
カメレオンの温湿度管理はとても大変なので、 FE-KFS07 の機能と性能は重宝しています。
![【5Stepでわかる】カメレオンの温湿度管理の方法とコツ【解説】](https://chameleon-no-kaikata.com/wp-content/uploads/2023/05/準備編⑧サムネ-320x180.jpg)
それゆえにメンテナンス性を欠いていることが、なおさら大きな不満点となってしまいます。
今後、ファンなどのメンテナンスもできる気化式の加湿機を見つけるまでは、こちらのシリーズを分解清掃しながら使っていくしかないかなと思っています。
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この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。