カメレオンとお金の話 カメレオン飼育に必要なモノとお金【解説】
この記事では、カメレオンを飼育するのに必要なモノとお金について解説します。
実際にカメレオンたちと暮らす私たちが、カメレオンのために用意したものと、それらの必要なお金を計算しました。めずらしいペット、ましてやカメレオンとなると、飼育用品や必要なお金がどれくらいなのか想像ができないと思います。
- 飼育用品は何が必要?
- 維持費はどれくらい?
- そもそも生体の価格は?
私たちが初めてのカメレオンかーくんをお迎えした際の経験から、何が必要でどれくらいお金がかかるのかをご説明していきます。
これからカメレオンと暮らしてみたい方のご参考になれば幸いです。
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お迎えにかかった費用概算
私たちは5年前にパンサーカメレオンのかーくんをお迎えしました。
初めてのカメレオン飼育だったので、飼育用品も一から全て揃える必要がありました。
その際にかかった費用の概算が以下の通りです。
内訳 | 金額(円) |
---|---|
飼育用品の初期費用 | 65,000 |
生体(かーくん自身) | 85,000 |
後で追加した飼育用品 | 50,000 |
合計 | 200,000 |
かーくんのために事前に用意した主要な飼育用品がおよそ65,000円ほど、かーくん自身が85,000円、お迎えした後、不足していたりして買い足した飼育用品が50,000円でした。
合計すると約20万円、小型犬をお迎えするくらいの費用がかかりました。
費用の内訳は、飼育用品の方が生体よりも大きな割合を占めていることにお気づきいただけると思います。
これは別の記事でも解説した通り、カメレオンと暮らすためにはカメレオンに適した生活環境を用意しなければならないためです。
飼育環境を整えるために必要な物の数が多かったり、単価が高いものが含まれていたりします。
生体の販売価格
まず、カメレオンの生体自身の価格です。
これは一連の初期費用の中で、最も振り幅が大きな要素と言って間違いないでしょう。
犬や猫と同じように、お迎えするカメレオンの種によって必要な費用は大きく変わってきます。
ペットとして人気が高い、エボシカメレオンとパンサーカメレオンだと以下のような価格です。
- エボシカメレオン:8,000〜40,000円
- パンサーカメレオン:30,000〜100,000円
双方ともカメレオンの中では飼育者の多いメジャーな種ですが、かなり大きな差があることがわかります。
どうしてこのような差があるのか見ていきましょう。
体格と年齢が重要な要素
基本的にはその種の体格と個体の年齢によって価格は大きく左右されます。
- 大型種は高価↔︎小型種は安価
- アダルトは高価↔︎ベビーは安価
大型種は小型種より高価な傾向があり、同じ種であればアダルトに近づくほど高価になり、ベビーは安価です。
小型種の一例として、小型種のヒゲコノハカメレオンは2,000〜3,000円程度から販売されています。
逆に大型種だと、最低でも数万円程度からの販売です。
特に大型種の中でも高価なパーソンカメレオンだと、アダルトでは安価な個体でも数十万円程度はします。
また、どんなペットでも共通していますが、カメレオンもアダルトに近づくほど高価です。
これは、長期間お店でお世話されるとその分の人件費が加算されていくからです。
その種の体格とその個体の年齢が生体の価格を大きく左右することがわかります。
人気種の参考価格
種名 | 体格 | ベビー(円) | アダルト(円) |
---|---|---|---|
エボシカメレオン | 中型 | 8,000 | 40,000 |
パンサーカメレオン | 中型 | 30,000 | 100,000 |
ジャクソンカメレオン | 中型 | 20,000 | 40,000 |
ウスタレカメレオン | 大型 | 8,000 | 30,000 |
パーソンカメレオン | 大型 | 50,000 | 500,000 |
上記の表は、日本で流通する人気種のおおよその価格帯です。
極端なところだと、パーソンカメレオンのアダルトが50万円となっています。
これは、流通個体が少なめなのに人気が高く、さらに長寿命でアダルトになるまでにお店で多くの手がかかるためです。
これらの種でも、実際の流通価格はお店や個体の条件によっても変わってきます。
こちらはあくまで参考としてお考えください。
こちらで紹介した、人気種について特徴などをまとめた記事があるのでぜひこちらもごらんください。
主要な飼育用品とその値段
生体の価格を見たところで、生体よりも費用のかかることがある飼育用品についてです。
主要な飼育用品についてまとめてみました。
主要な飼育用品
- 飼育ケージ
- ケージ台
- 紫外線灯などの照明器具
- 温湿度計
- 止まり木や観葉植物
- 給水器
上記の飼育用品はどのカメレオンでも必要になる主要なものです。
次は、この主要な飼育用品と、その価格について見てみましょう。
飼育ケージ 10,000円〜
最も重要な飼育用品と言っても良い飼育ケージですが、当然ながらカメレオンの種によって必要なサイズが異なります。
小型種は小さなケージ、大型種は大型のケージが必要です。
小型種のケージであれば最低で10,000円弱、大型種の場合50,000円以上するものもあります。
また、ケージのタイプによっても価格が異なります。
それぞれのタイプごとに特徴があり、どれでなくてはならないということはありません。
しかし、同等のサイズでもタイプの違いで1.5〜2倍程度価格差が発生することもあります。
このようにケージの値段はサイズとタイプで価格が異なるので、ケージ選びの際は考慮に入れていただいた方が良いでしょう。
ケージ台 5,000円〜
そして、多くのカメレオンは床の近くを怖がったり、高いところが好きなので可能な範囲で高い位置にケージを設置します。
ただし、残念ながら現在爬虫類飼育用品としてケージ台は販売されていないので、代用品を使うことになります。
ケージ台の代用品は、その種類によって大きく価格が変わってきます。
こちらもどのような使い勝手かによって選ぶので、どれが優れていると言ったことはありません。
市販されていて、ケージ台として代用可能なものは大体5,000円~30,000円程度です。
選んだケージを乗せられるサイズのものを選びます。
紫外線灯など 8,000円〜
主要な飼育用品のうち、唯一カメレオンの健康に直接関わる大切なものが紫外線灯などの照明器具です。
カメレオンに必要な照明器具として以下のものが挙げられます。
- 紫外線灯
- バスキングライト
- 明かり取り
- 夜間保温球
- 取り付け用ソケット
これらを合計すると小型ケージ用であれば8,000円程度から、大型ケージ用ならば20,000円程度かかります。
ただの照明なのに、なぜこんなにたくさんの種類が必要なのかと思われるかもしれません。
しかし、どれもカメレオンの健康維持に大切な役割を担っている飼育用品です。
カメレオンの体格やケージのサイズによって適切な出力が変わり、価格にも変動があります。
これら個々の値段と役割の簡単な解説をしていきます。
具体的な照明類の選び方は2本の記事に分けて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
紫外線灯 2,000円〜
カメレオンは本来太陽のもとで生活していて、紫外線、特にUV-Bを浴びることによって健康に必要なビタミンを作り出しています。
そのため、可能な限り日光浴をさせるなど紫外線をしっかり浴びせてあげなければなりません。
実際には短時間の日光浴では紫外線不足になりがちなので、室内でも紫外線を浴びれるように爬虫類用の紫外線灯を用意します。
タイプや紫外線の照射量によって価格が異なりますが、一般的な電球型蛍光灯の紫外線灯は2,000〜5,000円程度で手に入ります。
バスキングライト 数百円〜
カメレオンは体温維持のため、太陽光のような外からの熱が必要です。
また、前述の紫外線によるビタミンの生成には、適度な温度が必要なこともわかっています。
そこで、蛍光灯よりも熱量の大きい白熱電球などを使って、ホットスポットと呼ばれる周りより数度温度の高い場所を作ります。
カメレオンが涼しければホットスポットへ、暑ければほかの場所へと自分で移動して体温を調節できる状態が適切です。
爬虫類専用の商品もありますが、カメレオンが自由に体温調整ができれば問題ありません。
一般的な白熱電球であれば数百円から手に入るのでとても安価です。
明かり取り 1,000円〜(必要な場合のみ)
紫外線灯とバスキングライトの光の色味は太陽光とは異なり、二つを合わせるとやや黄色っぽく暗めに感じます。
カメレオンは昼行性のため、一部の種を除いてしっかりとした照度を欲します。
そこで紫外線灯とバスキングライトに追加して、ケージ全体をしっかりと照らせる明かり取り用の照明を用意します。
明るくなれば問題ないので、そこそこ明るいLED電球などで十分です。
最近はLED電球も価格が下がってきているので、1000円程度で入手可能です。
それほど高価でもないので、もし紫外線灯とバスキングライトだけではケージの中が暗いと感じた場合は追加してあげましょう。
夜間保温球 2,000円〜
夜間も昼間と同じように、カメレオンが体温調整がしやすいよう保温球を使用します。
昼間のバスキングライトより熱量が小さく明るさも抑えた、ムーンライトという夜間の保温球を用意します。
こちらは大体2,000円前後から販売されています。
照明器具 3,000円〜
爬虫類用の電球類は交換用電球のみでの販売が基本です。
実際にケージの上に設置するためには取り付け用ソケットが必要です。
こちらも爬虫類専用品と一般の家電がありますが、使い勝手によってお好きなものを使用すれば良いでしょう。
一例として、爬虫類用の照明器具は3,000円程度から販売されています。
照明タイプと生体サイズ次第
照明も各種さまざまなタイプがあり、それによっても価格が変わります。
そして、照明タイプと同じくらい大切なのが、生体のサイズやケージのサイズに適した出力のものかどうかです。
例えば、小型のカメレオン向けのバスキングライトでは大型カメレオンの体を温め切ることができません。
その逆もまた然りです。
さまざまな価格の商品がありますが、高価な方が良い商品という訳ではありません。
お迎えしたカメレオンに適切なタイプと出力の照明を選んであげることが大切です。
温湿度計 1,000円〜
カメレオンの生活環境を整える上でとても重要なのが温度と湿度の管理です。
適切な環境が整っているかを確認するための温湿度計が必要です。
さまざまな温湿度計がありますが、カメレオン飼育に適しているのは爬虫類用の本体とセンサーが分かれてコードでつながっているタイプです。
このタイプの温湿度計は通販サイトなどでは、1つ500〜3,000円程度で販売されています。
もちろんその時点の温度と湿度を確認するだけなら安価な製品でも十分ですが、メモリー機能があるタイプの方が便利です。
機能の内容によっては高価になる場合があります。
また、ケージ内はバスキングライトなどの影響で上下で温度差ができるので、一番暖かい場所と一番涼しい場所にそれぞれ温湿度計を設置するようにします。
止まり木や観葉植物 4,000円〜
ケージに入れる止まり木や観葉植物などはカメレオンにとって家具のような存在です。
止まり木はカメレオンが一生のうちの多くの時間をその上で過ごし、観葉植物などは目隠しや照明の光の影を作ります。
飼い主の好みで木の枝や観葉植物、人口枝や造花を用意します。
何を準備するかによって変わりますが、そこまで高価ではなく数千円~1万円あれば用意できるでしょう。
給水器 2,000円〜
主要な飼育用の最後は給水器です。
カメレオンは飲み水をお皿に入れても飲んでくれない場合が多いです。
犬や猫用の給水器を使う、上から水をポタポタ落とすドリップ式給水器、霧のような細かい水を観葉植物に吹き付けるミスト式給水器などがあります。
その他給水器を使わない方法で、容器に水を入れエアポンプで水に動きをつける、水差しで直接飲ませるなど方法はいろいろありますが、何かしらの給水器を購入する場合は数千円~10,000円程度です。
どんな生き物でも水は生命線なので、お迎えしたカメレオンが飲みやすい給水器を用意してあげましょう。
その他の飼育用品
ここからは細かい飼育用品やをご紹介します。
お迎え時には主要な飼育用品に注意がいきがちですが、これらの飼育用品も事前に用意するか、できるだけ早く用意すると安心です。
活き餌&給餌用品
カメレオンと暮らすということは、活き餌も飼うということです。
こちらでは、わが家おすすめのコオロギを活き餌とすることを想定しています。
お迎えの際はお店からコオロギを買うことができると思いますが、多くの飼育者は自宅にコオロギをストックしています。
ストックする活き餌の飼育用品とカメレオンにごはんをあげる時に使用するグッズをご紹介します。
コオロギの飼い方を解説した記事もありますので、どのように使うのかはこちらをご覧ください。
- コオロギ 100匹 1,500円〜
-
カメレオンのごはん、コオロギです。
種類や、サイズ、購入先、一度の注文数などで価格は変わります。一例として、わが家が利用しているインターネット通販のコオロギ専門店を紹介しています。
価格情報も紹介していますのでご確認ください。詳細はこちら活コオロギ専門店の比較レビュー!!おすすめのお店紹介!【レビュー】
- プラケ(虫カゴ) 1,000円〜
-
コオロギをストックしておく虫カゴです。
カメレオン飼育者の間では“プラケ”と呼ばれています。
ストック用の大きいものと別に給餌用の小型プラケもあると便利です
- コオロギフード 500円〜
-
餌の餌です。
野菜などを与えている方もいらっしゃいますが、わが家ではコオロギフードをおすすめします。
- コオロギの隠れ家 0円〜
-
コオロギは隠れ家となるシェルターがないと、共食いを起こします。
コオロギ飼育専用品や、紙の卵パック、新聞紙などがよく使用されます。
わが家では近くの食品スーバーで、りんご用の紙トレーを譲っていただいています。
- 長いピンセット 500円〜
-
コオロギのお世話や給餌の際に使います。
最低でも20cm以上の長いものが使いやすいです。
爬虫類用の竹製ピンセットや、先の丸いハーバリウム用や水槽用のものがおすすめです。ステンレス製のピンセット これくらい長い方が便利ですポチップ
- カルシウムパウダー 1,500円〜
-
爬虫類用のサプリメントです。
コオロギにふりかけて与えます。あわせて読みたい月夜野ファームのマルベリーCaはカメレオンにおすすめ!!【レビュー】
その他カメレオン用グッズ
こちらは、かーくんをお迎えした後に買い足した物が中心です。
お迎え当日には無くてもいいけれど、できるだけ早く用意したほうが良い品々です。
★マークのついているものは絶対ではありませんが、あった方が安心便利です。
- 移動用バッグ 3,000円〜
-
カメレオンを病院に連れて行く際に使用します。
必ず必要になるので、病気になってから慌てないよう事前に用意しておきたいです。わが家では移動用バッグにカメラバッグを使っています。
おすすめのカメラバッグや使い勝手などをレビューした記事がありますのでチェックしてみてください。詳細はこちらカメレオンの移動に最強なのはカメラバッグ‼︎【レビュー】
- 日光浴用ケージ 3,000円〜
-
日光浴をさせる際に使用するメッシュ状のケージです。
カメレオンの健康のため、積極的に日光浴をさせます。
メインのケージを清掃する際にも役立ちます。
- 体重計(キッチンスケール) 1,500円〜
-
お迎えしてからできるだけすぐに体重を測って基準を作っておくと良いです。
0.1g単位まで計測できるデジタルタイプがおすすめ。
わが家では毎日体重を測って記録をしています。
- 除菌剤 1L 数百円〜
-
ケージやコオロギのプラケを清掃するのに使用します。
霧吹きに入れておくと便利です。ケージの清掃についてまとめた記事で、どの除菌剤を使えばよいか解説していますのでこちらもチェックしていてください。
あわせて読みたい【メンテ】カメレオンのケージの清掃は何を使えば安全?頻度や清掃用具は?【解説】
- トイレットペーパーやキッチンペーパー 家庭用を流用可
-
消毒液と併せて清掃に使用します。
トイレットペーパーなら排泄物を包んでトイレに流せるのでおすすめです。虫カゴの清掃にはトイレットペーパーがおすすめ コアレス200m巻きで遠慮なく使えますポチップ
- ★ネットワークカメラ 8,000円〜
-
外出先からカメレオンの様子を確認するのに便利です。
また、カメレオンは人がいる時とそうでない時で行動が違うので、あえて別室からお水を飲む様子などを確認したりもできます。国内メーカーのネットワークカメラ最安クラス アプリはちょっと使いづらい…ポチップ
- ★スマートリモコン&温湿度計 7,000円〜
-
外出先から温度や湿度をコントロールしたり、就寝時などにエアコンなどを自動制御したりできます。
温湿度計にはログを残す機能がついていたりするので、寒すぎたり暑すぎたりした時間がないかも確認できます。
カメレオンのための温度湿度の管理がかなり省力化できるのでおすすめです。一例として、わが家で使用しているSwitchBotの防水温湿度計を紹介した記事がありますので、チェックしてみてください。
詳細はこちらSwitchBot防水温湿度計をカメレオンのために買ってみた!!【レビュー】
- ★地震対策用品 3,000円〜
-
ケージの落下を防いだり、ケージ台の転倒を防ぐための地震対策用品です。
地震はいつ来るかわからないのでできるだけ早く準備した方が良いと思います。あわせて読みたいカメレオンのケージ台の選び方と地震対策!! 地震から守るには?【解説】
空調設備
何度かお伝えしましたが、カメレオンが生活する上で温湿度の管理はとても重要です。
ペット専用品というわけではなく通常の家電ですが、カメレオン飼育には欠かせない設備ですのでご紹介します。
具体的な温湿度管理については温湿度管理の方法をまとめた記事がありますのでこちらを参考にしてみてください。
エアコン
空調設備で最も重要なエアコン。エアコンは必須です。
カメレオンの生息域は別の記事でも述べた通り赤道付近の地域ですが、ヒートアイランド現象の激しい
日本の夏のように35℃を超えるような環境では生活ができません。
冬の寒さは他の暖房器具でも代用できる場合もありますが、夏の暑さを凌ぐ方法はエアコン以外にありません。
どうしてもエアコンが付けられない場合はカメレオンの命に関わるため、そもそも飼育を諦めるほかないでしょう。
多くの場合はすでに設置されているかと思いますが、今から設置したり買い替えをする予定の場合おすすめなのは、スマートフォンで操作できるタイプのエアコンです。
性能的にもちょっといいエアコンにしておくと、人もカメレオンも快適に過ごせます。
加湿器と除湿器
温度と同じく大切な湿度の管理ですが、加湿器と除湿器はお住まいの地域によってどちらか一方しか必要のない場合もあるかもしれません。
実際にケージ設置予定のお部屋の湿度を観察して見ないとわかりませんが、温度の管理と同じくかなり神経を使います。
対応畳数によって価格が変わリますが、加湿器は主に10,000円~25,000円程度。
除湿器は実用的な容量の製品は25,000円~45,000円程度です。
初期費用まとめ
主要なものから細かいものまでさまざまな飼育用品について解説しました。
一度生体と飼育用品を含めた初期費用についてまとめてみましょう。
項目 | 最安(円) | 最高(円) |
---|---|---|
生体 | 2,000 | 500,000 |
飼育ケージ | 10,000 | 50,000 |
ケージ台 | 5,000 | 30,000 |
照明器具一式 | 8,000 | 20,000 |
温湿度計×2 | 1,000 | 6,000 |
止まり木&観葉植物 | 4,000 | 10,000 |
給水器 | 2,000 | 10,000 |
加湿器 | 10,000 | 25,000 |
除湿器 | 25,000 | 45,000 |
活き餌&給餌用品 | 5,000 | 10,000 |
移動用バッグ | 3,000 | 5,000 |
日光浴用ケージ | 3,000 | 6,000 |
体重計 | 1,500 | 3,000 |
合計 | 79,500 | 720,000 |
この表から、初期費用は最低8万円くらいで、最高その9倍の72万円まで幅広い数字となりました。
ただし、特に最高額に関してはかなり極端な金額を想定しています。(特に生体)
こちらをみてどのように思われるでしょうか?
「思ったより高いな」とか「犬や猫に比べると安いな」とかいろいろな感想があると思います。
生体がかなり高価な大型種も想定に含めているため、一見初期費用がかなりかかるように見えます。
しかし、私たちの経験や聞いた話からすると平均的な初期費用は10〜30万円くらいに収まるケースが多いです。
選んだカメレオンの種類によって大きく初期費用に差が出ますので、どのカメレオンを選ぶのかは予算とも相談しなければならないでしょう。
カメレオンの維持費は?
ここまでは初期費用についてみてみましたが、当然ながら維持費も必要となります。
犬や猫だと医療費や体格による維持費の違いもあり、大事なポイントの一つです。
カメレオンの場合はどうでしょうか?
カメレオンの医療費
ペットと聞いて思い浮かぶ維持費の代表に、医療費があります。
カメレオンの場合対応するペット保険もほとんどなく、自費診療です。
しかし、カメレオンの医療費は犬や猫よりは安くなるケースが多いです。
去勢や不妊の手術はしないうえ、毎年のワクチン接種もないからです。
それ以外にも、大きな病気や怪我の際であっても外科的な手術は避けられる傾向にあります。
そもそもカメレオンの開腹手術は高リスクで、手術が終わった直後は一命を取り留めてもその後
手術の傷が癒えずになくなる場合が多いそうです。
そのため基本的にカメレオンには大手術は行わず、風邪や骨折の治療程度の処置になります。
以下は風邪、目の不調の処方薬、レントゲン撮影の場合の医療費です。
- かぜ薬:2,000円
- 目薬:1,200円
- レントゲン撮影:1枚 3,000円
これは動物病院ごとに違いがあったりカメレオンの症状によっても変わってくるので、その時々によってもっと高額なこともあります。
人と同じく生涯健康なカメレオンというのは存在しません。
どれくらいの病気や怪我をして、どれくらいの医療費が必要か、というのは個体差が激しいので計算しづらいですが、月平均で考えると500円くらいかなと思います。
毎月の維持費は?
ここまで解説した飼育用品の一部や、清掃に使う消耗品なども継続的に使用するため維持費として考える必要があります。
以下に医療費と飼育用品、消耗品に必要な維持費をひと月当たりで計算してまとめてみました。
項目 | ひと月あたり(円) |
---|---|
活き餌 | 3,000〜 |
活き餌の餌 | 1,500〜 |
サプリメント | 150〜 |
清掃用品 | 300〜 |
給水器のフィルター | 200〜 |
止まり木の交換 | 1,000〜 |
清掃用品 | 300〜 |
医療費 | 500〜 |
光熱費 | 3,000〜 |
合計 | 9,950〜 |
上記の表から、カメレオンのひと月の維持費は10,000円程度と分かります。
初期費用と異なり、維持費はカメレオンの体格にあまり左右されません。
単独飼育の場合は維持費がいきなり5倍や10倍になったりはしないのでご安心ください。
維持費に関しては、犬や猫の飼育に必要な維持費よりも安いと言えます。
ワクチン接種や予防接種などの定期的な医療費がないことや、多くの哺乳類と比べると体が小さく食費が控えめなことが要因です。
強いて言うならば光熱費はお住まいの地域によって変動があると思います。
特に冬季には犬や猫よりも求める適温が高めなことで、寒冷地では光熱費が多くかかるかもしれません。
それでもカメレオンの体格による影響はなく、初期費用ほどお家ごとに大きな差は出ないでしょう。
まとめ
今回はカメレオンをお迎えする際や継続的に必要な維持費について解説しました。
初期費用はカメレオンの種によって大きな差が出やすいので、予算とも相談してどの種にするのか検討する必要があるでしょう。
しかし、低予算で済むから小型種を飼育しようとか、予算に余裕があるから大型種にしよう、といった選択はしないと思います。
どのようなカメレオンと暮らしたいのかが重要で、最後の決め手はきっとそのカメレオンをどれだけ好きになったかではないでしょうか?
今回の記事中に出てくる人気種たちについて、それぞれの特徴やおすすめポイントを解説した記事もご用意しています。
カメレオンらしく個性的でありながら、初めての方にもおすすめしやすい種たちです。
一緒に暮らしたいカメレオンの種が決まれば、どれくらいのお金が必要になるのかがはっきりしますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。