カメレオンの移動に最強なのはカメラバッグ‼︎【レビュー】
今回はわが家でカメレオンの通院などに使っている、カメラバッグの使い心地レビューです。
カメレオンを家の外に連れ出さなければならない時に使うキャリーバッグ。
あなたはカメレオンの通院時など、どのような物で移動していらっしゃるでしょうか?
残念ながらカメレオン用のキャリーバッグはおろか、爬虫類専用のキャリーバッグすらまともに販売されていません。
- どんなのがいいか分からない
- バッグに入れると暴れる
- 負担がかかってないか心配
そんなお悩みをお持ちのあなたにわが家がおすすめするのが、カメラバッグを使う方法です。
なぜカメラバッグがおすすめなのかや、おすすめのカメラバッグの使い心地などをレビューしてみます。
きっと安心してカメレオンを運ぶ方法の参考になると思うので、ぜひ読んでみてください。
【前置き】なぜカメラバッグなのか?
そもそも、なぜペット用品でないカメラバッグをカメレオンのキャリーバッグとしておすすめするのかご説明します。
わが家がカメレオンをカメラバッグに入れて移動する理由は次の4つです。
- 外が見えると出ようと必死
- カメレオンは地べたが嫌い
- おやすみ3秒! 暗いと寝てくれる
- 頑丈だし安全に運べる
それぞれの理由を見ていきましょう。
外が見えると出ようと必死
まず、カメレオンは外が見えるケースやバッグだと、どうにか出られないかとずっと必死に暴れ続けます。
ウサギなど小動物用のキャリーバッグが販売されていますが、外の景色が見えると出口を探して体力を消耗してしまい不向きです。
カメレオンは地べたが嫌い
小動物用のキャリーバッグがカメレオン向きでない理由はもう一つあり、それがカメレオンが地べたを嫌うと言う性質です。
樹上棲のカメレオンは手足としっぽで何かを掴んでいないと落ち着かないので、そのまま地べたにいるのは好きではありません。
特に慣れないキャリバッグの中で居心地が悪いと、出たくて仕方ありません。
おやすみ3秒! 暗いと寝てくれる
わが家では地べたが嫌ならと、止まり木を入れたプラケで移動していた時期がありました。
こちらは一応の成果があり、暴れ具合を減らすことができました。
しかし、通院ではただでさえ体調が悪いのに、移動中に揺れる中で止まり木に掴まり続けるのは大変です。
しかも、外が見えてしまうので、どうしても出ようと暴れてしまいます。
負担のない移動方法を探して悩んでいた頃、お世話になっているプリーダーのCrazyGenoの店主さんから聞いたのがカメラバッグでした。
カメラバッグの最も良いところが、光が入らない構造だと言う点です。
わが家で何度もお迎えや通院にカメラバッグを使用していますが、気付いたときには寝てしまっています。
通院時は体調を崩していて体力を無駄に消費させたくないので、眠らせてしまうのはカメレオンの負担を減らす良い方法です。
頑丈だし安全に運べる
光を通さないバッグは色々ありますが、カメラバッグが優れているのは、重たいカメラを守れる丈夫さと安全性です。
多くの製品で中身がなくても自立するしっかりとした構造です。
取手や肩紐なども同容積の他のバッグに対して頑丈に作られています。
完全に偶然ですが、カメラバッグはカメレオンを移動するのに最も向いているバッグです。
【レビュー】わが家のカメラバッグレビュー
ここからは、わが家で実際に使用しているカメラバッグのレビューをしてみたいと思います。
カメラバッグと言っても本当に色々な製品が販売されていて、爬虫類用品を選ぶより遥かにたくさんの選択肢があります。
具体的にどのカメラバッグが良いのか、わが家が選んで使っている製品を紹介しますので参考にしてみてください。
今わが家で使用中のカメラバッグはサンワサプライ カメラインナーバッグです。
製品名にインナーバッグとありますが、肩紐も付属していて普通のバッグとして使えます。
おすすめポイントは?
なぜこのバッグを使っているのか、おすすめの理由を解説します。
多くのカメラバッグからこちらをおすすめする理由は、
- ほどよいサイズ感&仕切りつき
- ジッパーが安全設計
- シンプルなデザイン
- 撥水加工付き
の4点です。
ほどよいサイズ感&仕切りつき
まず、カメレオンを移動するのにほどよいサイズ感であることです。
- Lサイズ
- 内寸 33×15×20 cm
- パンサーやエボシのアダルトも入る
- Sサイズ
- 内寸 20×13×18 cm
- 頭胴長15cm以下の個体に最適
- 仕切りで微調整可
- 大きい場合付属の仕切りで調整可能
- Lサイズは2枚、Sサイズは1枚の仕切りが付属
LとSの2サイズがありますが、Lサイズだとエボシやパンサーのアダルトが十分入れるサイズ。
Sサイズは頭胴長15cm以下の個体に最適です。
大きなカメレオンがサイズの小さなバッグに入れないのは当たり前ですが、実は大きすぎもよくありません。
移動時にバッグの中でカメレオンが転がってしまうからです。
こちらの製品はマジックテープで固定できる可動式の仕切りが付属しています。
カメレオンに対して広すぎる場合は仕切りで空間を狭めることが可能です。
程よいサイズ感に加え、個体の体格に合わせて柔軟に対応できるのがおすすめポイントの一つです。
シンプルなデザイン
似たような形のカメラバッグも割と見かけるのですが、こちらの製品をおすすめする大きな理由がシンプルなデザインであることです。
これは何もオシャレだからおすすめだ、と言うわけではありません。
余分なポケットや取手、金具などがついていると、カメレオンが手足で掴まったり、しっぽを巻き付けてしまい出し入れが難しいからです。
カメラバッグが病院に向かう時のキャリーバッグだと気づくと、カメレオンは入るのを嫌がるようになります。
その抵抗するカメレオンをカメラバッグに入れる際には掴まれる足場が少ない方が適しています。
とことんシンプルで凹凸のないデザインであるこちらの製品は、非常に使い勝手が良くおすすめです。
ジッパーが安全設計
こちらのバッグは内側から見てジッパーに指などが挟まりにくいような構造です。
ふたの開け閉めの時にカメレオンの指やしっぽの先をジッパーに挟んでしまう心配が少ないのもおすすめポイントです。
撥水加工付き
さらにこちらのカメラバッグは簡易の撥水加工がされています。
ある程度の雨なら弾いてくれるので、タオルで軽く拭けば問題ありません。
体調の悪いカメレオンを雨の日に病院に連れて行く際、バッグが雨で濡れてしまうとカメレオンの体温低下の原因になります。
少しでもカメレオンの負担を減らすのに貢献する良いポイントです。
【補足】普通のカメラバッグとしてもおすすめ
カメレオンとは関係ないのですが、カメラバッグとしても普通に使いやすいです。
カメレオンのキャリーバッグとは別に、デジカメやビデオカメラの収納用にも1つ買ってしまいました。
おそらく全部で3〜4kgくらいは詰め込んでいますが、かなり丈夫で十分な安心感があります。
【カスタム】さらにひと工夫してます
おすすめのカメラバッグを紹介しましたが、わが家ではそのまま使うのではなく、少し工夫をしています。
カメラバッグはもともとカメレオンを移動するためにはできていないので、より便利に使用するためです。
具体的に手を加えているのは次の3点です。
- 温湿度計の設置
- うんち対策
- エアレーション
それぞれどのような工夫かご紹介します。
温湿度計の設置
まずは、カメレオンを移動するのに必須の温湿度計の設置です。
移動用バッグの利用頻度はあまり高くありません。
しかし、必要な時は急ぎの場合が多いです。
温湿度計も移動用バッグ専用で一つ用意しておくとよいでしょう。
わが家ではプローブのついた温湿度計を移動用バッグ専用にしています。
うんち対策
次はうんちと保温の対策です。
移動中にカメラバッグ内にうんちをされることもあります。
カメラバッグは汚れたときに洗いづらいし、毎度買い替えるわけにもいかないです。
さすがにわざわざバッグの内側が防水加工されているような製品もありません。
そこで、わが家では百均の薄手の保冷バッグと人用のオムツライナーを敷いてうんち対策をしています。
もしうんちをされても水分のほとんどをライナーが吸収し、保冷バッグがカメラバッグを守ってくれます。
百均の保冷バッグとオムツライナーならカメラバッグを買い替えるより遥かに安価で、汚れたら使い捨てられます。
エアレーション
これはもはや気持ちの問題なので不必要なのですが、念のために窒息を防ぐエアーポンプを設置しています。
モバイルバッテリーで動かせるUSB電源入力のサカナ用エアーポンプを使って、カメラバッグの中に空気を送り込む仕組みです。
百均のメッシュポーチを側面に縫い付けて入れています。
わが家では少しでも快適に過ごして欲しいと言う思いで設置していますが、正直なところ不要です。
試しにカメレオンがどれぐらいの酸素を消費するかですが、以下の通りです
- 爬虫類が体重 1 kgあたり1時間で消費する酸素
- 約 0.03 g
- パンサーやエボシの体重で考えると?
- 最大1時間で 0.01 gの酸素が必要
Lサイズのカメラバッグの体積から、何時間分の酸素があるかを計算してみます。
- カメラバッグ内の空気量は?
- 33×20×15=9900㎤=9.9 L
- 約 10 Lの空気がある
- 空気の中の酸素は約2割
- 9.9×0.2=1.98 L
- 約 2 Lの酸素がある
- カメラバッグの酸素の重さ
- 酸素は1 Lあたり約 1.4 g
- 1.4×1.98=2.77 g
- 何時間分の酸素になるか
- 2.77÷0.01=277 h
- 日にすると11日分以上
単純な計算ですがパンサーやエボシだと、軽く270時間、日に直すと11日分以上の酸素があることになります。
と言うことで、哺乳類より遥かに代謝の低いカメレオン的には、エアレーションは全く不要なものです。
ただし、わが家は災害の避難時にもこのカメラバッグを使用する予定です。
長時間カメレオンをカメラバッグに入れておかないといけない場合は役に立つかもしれません。
カメラバッグレビューまとめ
今回は、カメレオンのお迎えや通院に使うキャリーバッグとして、おすすめのカメラバッグのレビューとオリジナルのカスタムを紹介してみました。
カメレオンをお迎えするときや病院の行き帰りなど、カメレオンを移動しなければならないシーンは必ずやってきます。
しかし、カメレオンを安全に移動する方法は確立されていません。
各飼育者がそれぞれに工夫をしてなんとかしていると言うのが現状です。
私たちが今までに色々試した方法もカメレオンに適しているものではありませんでした。
CrazyGenoの店主さんから聞いたカメラバッグを使う方法は本当に安全で、カメレオンに負担の少ない素晴らしい方法です。
ぜひ多くの方にこの方法を知ってもらい、カメレオンの移動が快適になればと思っています。
この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
カメラバッグを準備しよう!!