SwitchBot防水温湿度計をカメレオンのために買ってみた!!【レビュー】
今回は、2023年4月18日(火)発売の「SwitchBot 防水温湿度計」を購入したので、カメレオン界隈最速のレビューをしてみます。
わが家ではすでに「SwitchBot 温湿度計」を愛用していますが、今回こちらの商品に買い替えました。
「SwitchBot 防水温湿度計」の基本情報に加え、「SwitchBot 温湿度計」との違いやカメレオン飼育にとっての魅力なども解説します。
- 防水温湿度計の機能
- 温湿度計との違い
- なぜ買い替えたのか
以上の内容を解説しますので、購入を検討されている方はぜひ読んでみてください。
カメレオンのみならず、爬虫類や犬、猫などペット全般の温度管理に最適な製品であるとお分かりただけると思います。
SwitchBot 防水温湿度計レビュー
まずは、この度発売された「SwitchBot 防水温湿度計」のレビューです。
結論から言うと、今まで使っていた「SwitchBot 温湿度計」よりはるかにカメレオン飼育に適していると感じています。
カメレオンの生活環境を整える上で一番大変なのが温湿度の管理です。
わが家では温湿度管理をいかに適切に行えるか、ずっと考えてきました。
そのためにさまざまな温湿度計を試してきた中で、今回の「SwitchBot 防水温湿度計」が温湿度管理を最も簡単で正確にできる製品だと思っています。
わが家としての温湿度計選びの到達点だと言っても過言ではありません。
今からカメレオンと暮らし始める方はもちろん、すでにカメレオンと暮らしていて温湿度管理の大変さに悩んでいる方にも本当におすすめできます。
↓今まで試してきた温湿度計に関してはこちらにまとめています
基本情報
基本仕様 | |
---|---|
本体サイズ | 60mm × 28mm × 20mm |
本体重量 | 44g(電池込みで実測43.2g) |
電源 | 単4電池2本 |
電池寿命 | 約2年 |
動作温度 | -20℃ 〜 60℃ |
動作相対湿度 | 0 〜 99% |
防水防塵性能 | IP65 |
通信方式 | Bluetooth Low Energy 4.2 以降 |
「SwitchBot 防水温湿度計」の基本スペックは上記の通りです。
まず目を引くのは、その小さなサイズと2年という驚異的な電池寿命。
さらに本製品のアイデンティティである防水性能は“IP65”です。
驚異的な電池寿命
電池持ちに関しては本製品で試しようがありませんが、同社のディスプレイ付き温湿度計「SwitchBot 温湿度計」での経験から信頼感があります。
こういった機器は同梱のお試し電池の寿命はあっという間になくなるイメージでした。
しかし、ディスプレイ付きの「SwitchBot 温湿度計」は「電池いつ替えたっけ?」となるほどの電池持ちです。
忘れた頃に電池切れの通知がきて電池ボックスを開けたら、お試し電池が入ったままだった言う経験があります。
別モデルではありますが、お試し電池が入ったままなのを忘れるくらいなので、おそらく本製品もスペック通りではないかと推測できます。
防水性能は“IP65”
さらに本製品の最も大きな特徴である防水防塵性能は“IP65”となっています。
防水防塵性能を表すIP等級は、2 桁の数字で防塵と防水の性能を示します。
- 1 桁目 防塵性能
- 0〜6 の 7 段階(保護なし〜完全防塵)
- 2 桁目 防水性能
- 0〜8 の 9 段階(保護なし〜水面下使用可)
IP65 だと、防塵は 6 で最高等級の完全防塵、防水性能は 5 で全方向から水を吹き付けても大丈夫という性能です。
特に防水のテストでは下記のような厳しい条件をクリアできることになります。
- 3m の距離から
- 全方向に 12.5ℓ/分・30kpa の噴流水を
- 3 分間噴射
【参考】日本エイ・ヴィー・シー株式会社|●IP規格・防水保護等級について
水に浸けたり水中での使用はできませんが、水洗いくらいは可能という感じです。
毎日ケージに霧吹きしても大丈夫で、万が一排泄物がかかってしまっても洗い流せるというのは非常に心強いです。
現物でレビュー
ここからは現物写真を使いながらのレビューです。
画像を多めにしていますので、実物の雰囲気を感じていただければと思います。
パッケージとセット内容
まず商品が手元に届いて驚いたのは、パッケージの小ささです。
思わず「ちっさっ!!」と声に出してしまいました。
いつも通りのSwitchBotらしい赤と白のデザインですが、驚異的に小さい。
今まで小さいと思っていた「SwitchBot 温湿度計」のパッケージよりもかなり小さいです。
開封してみるとこんな感じです。
セット内容は以下のとおり。
- SwitchBot 防水温湿度計 本体
- 単四電池2本(本体にセット済み)
- ストラップ
- 取扱説明書
- ヘルプの案内カード
今までの SwitchBot 製品と異なるのは、持ち歩きを想定してのストラップが付属している点。
取説もいつも通り自然な日本語で書かれています。
外観とサイズ感
袋から出してみた本体はシンプルなデザイン。
下の方に黒い丸が見えますが、温湿度のセンサー部です。
実際に手にとってみると、そのコンパクトさが実感できます。
スペック上では知っていましたが、現物をみると使い捨てライターくらいで本当に小さいです。
しっかり固定していないと、パーソンやウスタレだと飲み込んでしまうかもしれません。
これならケージの中に設置してもカメレオンの生活スペースを圧迫することはないでしょう。
電池ボックスと防水パッキン
底面には裏蓋を開けるための溝があります。
防水防塵ということだったので、ネジ留めとかマイナスドライバーでこじ開けるようなフタを想像していましたが、工具などは不要で開けられます。
実際に開けてみるとこんな感じ。
単四電池がぎっちり詰まっています。
右下に見える楕円のものがセットアップ時に使用するボタンです。
見えづらいですがフタにはぐるっと一周、乳白色のパッキンがついています。
フタを閉める際はパチンという感じではなくギュッと押し込むような手応えです。
防水性能については長期使用しないとわかりませんが、配慮のある設計だと思います。
2023/8/20 追記
6月ごろに予備として購入したものは少し仕様が変わっていました。
- フタのパッキンがオレンジに
- フタの開け閉めが「パチッ」という手応えに
- ランプが明るくなった
といったマイナーチェンジがあったようです。
特にランプが明るくなったのは、設定のとき確認しやすくなったので嬉しい変化です。
何ができるの?
小さく軽く、防水防塵な温湿度計。
具体的に「SwitchBot 防水温湿度計」でできることを解説します。
SwitchBot 防水温湿度計単体でできること
本製品には Bluetooth 通信機能はありますが、Wi-Fi通信機能はありません。
そのため、「SwitchBot 防水温湿度計」単体でできることはかなり限られます。
具体的にできることは以下の通りです。
- 温湿度履歴の確認
- アラート通知
- データの書き出し
全てスマートフォンがBluetoothの届く範囲にある場合のみ機能します。
今回は公式がかなり推していて、防水性能や耐 UV 性能、携帯性能の高いコンパクトさやストラップの付属など、持ち歩いての使用を意識した機能性です。
しかし、単体で持ち歩いてできることは移動しながらログをとることや、設定した範囲外の温湿度を検知した際のアラート通知くらいです。
カメレオンの飼育という観点からみると、やはりハブミニなどの併用が必須かなという印象です。
ハブミニやハブ2と組み合わせて使う
カメレオン飼育に力を発揮するのが、こちらのハブミニやハブ 2 と組み合わせて使用する方法です。
この方法だと、前述の単体使用時の機能に加えて以下の機能が使えます。
- リモート制御
- 屋外からの家電操作や温湿度の確認
- 自動制御
- 温湿度や時間による家電の自動制御
- 屋外でもアラート受信
- 設定の温湿度になるとアラートを受け取れる
- バーチャルアシスタント連携
- Siriとかアレクサとかと連携
- IFTTT 連携
ハブミニやハブ 2 に Wi-Fi 通信機能と赤外線リモコン機能などがあるので、屋外からエアコンを操作したり、事前に設定した温度でエアコンを ON/OFF する、と言うような自動制御ができます。
具体的にカメレオン飼育で役に立つ場面は、「SwitchBot 防水温湿度計」で読み取った温度をもとに一定の室温を保つようにエアコンを自動制御するとか、外出中に急に暑くなったから屋外からエアコンの設定温度を下げるといった使い方です。
さらに、アラート通知もネットワーク環境があれば場所に関係なく受け取ることができます。
何かのイレギュラーでカメレオンのいる場所が適切な温度の範囲を超えてしまった時も、すぐに対応が可能です。
ハブミニやハブ 2 は名前通りまさに様々な機器を束ねるハブとして機能し、スマートホームの本領を発揮するのに不可欠です。
カメレオンの飼育に使用するのであれば、ハブミニやハブ 2 と同時に購入することをおすすめします。
「SwitchBot 温湿度計」との違い
Switch Bot が販売している温湿度計には、今回の防水温湿度計の他にディスプレイ付きの温湿度計もあります。
価格的に競合する「SwitchBot 温湿度計」と「SwitchBot 防水温湿度計」、何が違うのかを見てみます。
製品名が似ていてややこしいので、この項の本文では仮の呼称として以下の表記とします。
- 「SwitchBot 防水温湿度計」=「防水」
- 「SwitchBot 温湿度計」=「無印」
2製品で大きく異なるのは次の3点です。
これらの違いはカメレオンの飼育にどのような影響があるのでしょうか?
わが家がすでに愛用していた「無印」から「防水」に買い替えた理由とあわせて解説します。
防水か否か
まずは防水性能についてです。
製品名にもある通り、「防水」のみ防水仕様です。
カメレオンの温湿度の管理では、ケージの中の温湿度を上と下 2 箇所で測ることが重要です。
非防水の「無印」では、毎日しっかり霧吹きをしたり、排泄物がかかってしまうケージの中には設置できません。
しかし、「防水」であれば水による故障の心配がなく、安心してケージの中に設置できます。
かなりコンパクトなのでケージの中でカメレオンの生活スペースを圧迫することもありません。
防水か否かはとでも重要な要素です。
ケージに入れられるサイズで防水である、と言うのが「無印」から「防水」に買い替えた理由の一つです。
データ更新の間隔
あまり大きく宣伝されておらず、他のメディアでも触れられていませんが、わが家にとって防水と同じくらい重要なポイント。
それが、ハブミニやスマートフォンへ送信するデータの更新間隔です。
買ってからわかった更新間隔の仕様差
「無印」も「防水」もデータの読み取りは 4 秒間隔で行っています。
しかし、ハブミニやスマートフォンへ送信するデータの更新間隔が全く異なるのです。
この違いが「無印」に対しての不満と「防水」に満足している最も大きな理由です。
以下、「無印」について、公式サイトより引用します。
〜本文略〜
※温湿度計本体のデータ採取間隔は 4 秒です。
※Hub シリーズデバイスに接続された後、温湿度計データは SwichBot サーバーにアップロードされているため、アプリでの間隔表示やエクスポートファイルの表示は環境の温度変化の激しさにより変わります。例えば、もし温度の変化があまり激しくないなら、30 分毎に記録します。激しくなったら 10 分毎に、2 分毎に記録する可能性もありますので予めご了承ください。
上記の通り「無印」では、データ送信の更新間隔が温度変化量によって変動することになります。
実は、この遅れがカメレオン飼育にとってかなり大きく、エアコンを自動制御する際に問題がおきます。
「SwitchBot 温湿度計」の“困った仕様”
例えば、「無印」では実際にこんな事例がありました。
室温が大体28℃になるよう自動制御したくて、
- クーラーを 29℃ で ON
- クーラーを 28℃ で OFF
の 2 つのシーン(自動制御のメニュー)を設定します。
しかし、なぜか室温が 29℃ ではクーラーはつかず、しばらくして 30℃ 半ばあたりでようやくクーラーが動作…。
何が起こったのか最初はわかりませんでした。
購入して間もない「無印」が故障してしまったのかとネットで情報を集めた結果、上記の公式サイトの案内を見つけました。
データ送信間隔が変動することと、動作順を追って考えるとこの動作は仕様であると理解できました。
冷房で室温が下がり、Switch Bot がエアコンを OFF にしました。
徐々に室温が上がり、29℃を上回ります。
しかし、温度変化は“あまり激しくない”のでデータは送信されず。
自動制御のシーンも実行されません。
さらに室温が上がり 30℃ を過ぎてから遅れてデータ更新。
シーンが実行され SwitchBot がクーラを ON にします。
30℃ を過ぎているのに“クーラーを 29℃ で ON”の通知がスマホに届きます。
つまり、カメレオンたちは設定温度よりも 1℃ 以上高い環境にさらされることがあると言うことです。
この仕様に気がついてからは、夏季は設定温度を低い方向に 1℃ 下げ、さらに 0.5℃ ずらした予備のシーンも設定しました。
結果として目的の温度から 1.5℃ ずれた自動制御になってしまいました。
「SwitchBot 防水温湿度計」は1分更新!!
「無印」のデータ更新間隔の変動は温度変化の緩やかな春先や秋口に起こりやすく、毎回のように温度計の表示と自動制御のタイミングがずれます。
その時々によって遅れ方は違い、数分で済むこともあれば、設定温度を過ぎてから 30 分近くシーンが実行されない時もあります。
このようにカメレオンに負担がかかる原因になるデータ更新間隔の変動は、今まで「無印」を使っていて最も大きな不満点でした。
しかし、「防水」では、データ更新の間隔がたったの 1 分に変更されています。
多くの方には些細な仕様変更のように思えるかもしれませんが、カメレオン飼育に使用する上では革命的な変化です。
まだ買い替えて間もないですが、自動制御している間の実行通知回数が目に見えて増えました。
それだけ正確に自動制御できるようになったと言うことです。
このデータ更新の間隔の変更だけでも「無印」から「防水」に買い替える大きな理由になります。
ディスプレイの有無
こちらも見ればすぐに分かりますが、「無印」にはディスプレイがあり、温湿度が確認できます。
しかし、「防水」にはディスプレイがありません。
もちろんスマートフォンのアプリで温湿度は簡単に確認ができます。
それでも実際にカメレオンのケージがある部屋にいると、無意識に何度も温湿度計のディスプレイを確認しています。
スマホで見れるし本体にディスプレイがなくてもいい、と考えるのか本体にディスプレイがないのは致命的、と考えるのか好みが割れそうなあたりです。
わが家では前述の2点の違いがディスプレイが無いことを超える大きなメリットだと考え、「無印」から「防水」に買い替えました。
「SwitchBot 防水温湿度計」がおすすめ
わが家の結論は、「SwitchBot 防水温湿度計」はカメレオン飼育に最もおすすめできる温湿度計である、です。
もちろん、他の爬虫類や犬、猫などの温度管理が必要なペット全般におすすめできる製品です。
今回「SwitchBot 防水温湿度計」に買い替えて本当に良かったと思っています。
今 SwitchBot シリーズを導入していない方や、「SwitchBot 温湿度計」を使っていると言う方も、ぜひ一度「SwitchBot 防水温湿度計」を使用してみてください。
きっと満足いただけると思います。
おすすめポイントまとめ
- 防水防塵でケージ中に設置可
- ハブとセットで自動制御
- データ更新間隔1分
防水温湿度計を導入しよう!!
「SwitchBot 防水温湿度計」レビューまとめ
今回は、2023年4月18日(火)発売の「SwitchBot 防水温湿度計」カメレオン界隈最速のレビューでした。
「SwitchBot 温湿度計」からの変更点の一つである、データの更新間隔が1分になった点はカメレオンの温湿度管理をより安全で確実なものにしてくれます。
使用開始してまだ間もないですが、かなり満足度の高い製品です。
ただし、防水性能に関しては継続的な使用をしてみないと、カメレオンの飼育環境下でどれくらいの耐久性があるのかは未知数です。
今後も随時「SwitchBot 防水温湿度計」の状態を確認して、こちらの記事をアップデートしていきたいと思います。
また、はじめて SwitchBot シリーズを導入される方向けに初期設定の方法を解説した記事を用意しました。
できる限り丁寧な説明をしましたので確認してみてください。
この記事で解説した「SwitchBot 防水温湿度計」のほか、同じ温度管理に関係するバスキングライトの選び方やケージの選び方、止まり木の選び方などを解説した記事も書いています。
飼育用品の選び方など、カメレオンをお迎えする準備についての記事を準備編カテゴリーにまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。