カメレオンとの生活1日目!! お迎え当日の注意点まとめ!【解説】
この記事では、カメレオンをお迎えする当日の注意点を解説します。
しっかり事前の準備をしていても、いざカメレオンをお迎えする日になるとワクワクと同じくらいの不安があります。
- カメレオンの移動方法は?
- お店に聞いておくことは?
- お家に着いたらどうする?
はじめてのカメレオンのお迎え当日の不安を少しでも減らせるよう、私たちがカメレオンをお迎えした際の経験から解説してみます。
この記事でカメレオンと暮らす最初の日を楽しく過ごせると思うので、ぜひ読んでみてください。
また、今カメレオンのお迎えを検討していると言うかた向けに、カメレオンとの暮らしがどのようなものか解説した記事もあります。
カメレオンと暮らすのは楽しいことだけではありませんので、お迎えを決める前に一度目を通してみてください。
お迎えは準備が出来てから
当ブログでは何度もお伝えしていますが、カメレオンをお迎えするのは飼育環境の準備ができてからにしましょう。
イベントなどのその場の勢いでカメレオンを連れ帰ると良い結果になりません。
カメレオンのお迎えでは、
- 準備なしでは最悪命に関わる
- ブリーダーやお店も待ってくれる
ということを覚えておき、焦って無理なお迎えをしないようにしましょう。
準備なしでは最悪命に関わる
カメレオンを飼育環境の準備無しにお迎えすると、最悪の場合は命の危険があります。
私たちが過ごしている家や日本の気候は、本来カメレオンが生活している環境と全く異なるからです。
ケージや止まり木の準備はもちろん、温度と湿度の管理がきちんとできる状態でないとカメレオンとは暮らせません。
カメレオンをお迎えするための準備に関するケージの選び方や観葉植物の選び方などは、準備編カテゴリーに記事をまとめています。
こちらの記事を参考にして十分な準備をしてからカメレオンをお迎えしましょう。
ブリーダーやお店も待ってくれる
イベントなどで見つけた気に入ったカメレオンが、自分より先に他の人にお迎えされてしまうのではないかと心配かもしれません。
しかし、多くの善良なブリーダーやお店の場合、前金などを支払うことで数日〜数週間程度は待ってくれます。
カメレオンをお迎えするのに準備が必要なのは、ブリーダーやお店が一番よく分かっているからです。
飼育環境が整う前にお迎えしたいカメレオンと出会った場合は、そのブリーダーやお店に相談してみましょう。
通常は事情を伝えれば必要な準備期間を作ることができます。
勢いでお迎えしてしまうのではなく、準備ができていないことをブリーダーやお店に伝えて待ってもらいましょう。
お迎え当日の持ち物と準備
きちんとカメレオンをお迎えする環境が整ったらいよいよお迎えです。
お迎えの当日に必要な持ち物と準備を見てみましょう。
お迎えする日の持ち物
お迎えする当日の持ち物は以下の4つです。
- 移動用バッグ
- 温湿度計
- カイロor保冷剤
- 保冷バッグやアルミシート
それぞれを解説します。
移動用バッグ
カメレオンを連れて帰るためのバッグです。
具体的にはカメラバッグがおすすめです。
理由は
- 光が入らない
- 形がしっかりしている
- 肩かけできる
の3つです。
カメレオンは暗いと寝てくれる個体が多いので、光が入らないカメラバッグは最適です。
また、カメラを守るために形がしっかりしている製品が多く、肩からかけられるようにベルトが付属していて、安全に移動できます。
カメラバッグを含め、カメレオンを移動するための準備は病院に連れて行く際にも必要になります。
お迎えの時はブリーダーやお店も移動用の箱などを用意してくれますので、必ずしも私たちがカメラバッグを準備しなくても問題はありません。
しかし、お迎えの時だけでなくこれからずっと使っていくものなので、この機会に用意してしまった方が安心です。
おすすめの製品はこちらです。
エボシくらいまでならアダルトでも入れる事ができます。
頭胴長が15cm以下の種ならこちらのSサイズで入ります。
カメレオンのお迎えに使うカメラバッグについては、使い勝手やカメレオン用のカスタマイズについてレビュー記事を書きました。
こちらもあわせてチェックしてみてください。
温湿度計
カメレオンの移動で最も負担がかかる理由は温度と湿度が適切に保たれないことです。
可能な限り温度と湿度をお迎えするカメレオンに適切になるよう、温湿度計をカメラバッグの中に設置して確認します。
人の体感温度は全く当てにならないので、お迎えの季節に関わらず必ず温湿度計を用意しておきましょう。
おすすめは温度と湿度のセンサーが本体からコードで出ているタイプです。
センサー部をカメラバッグの中に入れて、本体をフタにつけておきます。
カイロor保冷剤
理想は移動中すべての経路で自家用車を使用し、エアコンで温度管理をすることです。
しかし、エアコンが効くまで車内がすぐに適温にならなかったり、場合によっては公共交通機関を利用することもあります。
秋冬なら使い捨てカイロ、春夏なら保冷剤をクーラーボックスに入れて持っていきましょう。
ただし、温めすぎや冷やしすぎもカメレオンの体調を壊す原因なので、温度計を確認しながら使用します。
保冷バッグやアルミシート
季節を問わず、陽射しによる急な温度上昇はカメレオンにとって危険です。
カメラバッグが入るサイズの保冷バッグや、アルミシートなどで直射日光をカットできるようにしておきましょう。
場合によっては冬の冷えも防いでくれるので、保冷バッグかアルミシートは一つあると安心です。
出発時にエアコンなどの用意をしておく
出発時に忘れ物がないか確認したら、同時にエアコンのタイマーを設定するなどしておきましょう。
湿度も調整が必要であれば、加湿器や除湿器も忘れてはいけません。
カメレオンが自宅に着いたときに、お迎えするカメレオンにとって最適な部屋が出来上がっているように用意してから出発します。
カメレオンをお迎えした日から温湿度管理と向き合う毎日の始まりです。
お家に帰り着くまでに適切な温度湿度になっているかが不安な場合は、スマートホーム連携できる温湿度計があると便利です。
家の外から温度と湿度の確認やエアコンや加湿器の制御もできます。
一例として、わが家で使っているSwitchBot温湿度計のレビュー記事を書いてみたのでぜひチェックしてみてください。
お店に着いたらカメレオンを確認
自宅で必要な持ち物と、エアコンの準備が終わったら、カメレオンをお迎えに行きます。
お店に着いたらカメレオンをよく確認しましょう。
注目するのはカメレオンの健康状態です。
念のため健康状態を再確認
お店に着いたら最初にやることはカメレオンの健康状態の確認です。
個体選びの時点で健康状態は一度確認していると思いますが、念のために再確認します。
- 痩せすぎていないか
- カゼをひいていないか
- 外傷がないか
上記の3点は必ず確認しましょう。
カメレオンの健康状態を確認する方法は、選び方編の健康なカメレオンの選び方の記事で解説しています。
初めてカメレオンと触れ合う方でもわかるように説明していますので、こちらの記事を参照しつつ、どこにも異常がないかをよく観察します。
もし異常があったら
もし何か気になることがあればお店の人に遠慮なく確認をとりましょう。
稀に前日まで元気だったのに、当日いきなりカゼをひいてるようなこともあります。
ブリーダーやお店の人がその時初めて異常に気づいた場合は、治療などをして万全の状態になるまでお迎えの延期となります。
また、管理が不十分なお店のカメレオンが、個体選びのタイミングで偶然コンディションが良かっただけで、お迎え当日までに体調を崩してしまっているパターンもあり得ます。
この場合はお店の管理に問題があり、いくら待ってもカメレオンが再度良い状態にならないこともあります。
お店の説明とカメレオンの状態が食い違う場合は、お迎えを中止するのも一つの選択肢です。
ブリーダーやお店に確認すること
カメレオンが健康であることが再確認できたら、お迎えのためのお話しに入ります。
当日にブリーダーやお店の方に確認すべきなのは次の3点です。
- それまでの生活環境
- 活き餌について
- その子の性格や固有の特徴
それぞれみていきましょう。
それまでの生活環境
事前にある程度は生活環境についても聞いているはずですが、改めてしっかりと聞いておきます。
お迎えするその時まで過ごしていた環境から変化が少なくなるように、自宅でも同じ環境を再現するためです。
温湿度管理
温湿度管理は必ず確認しておくべき重要事項です。
- ホットスポットの温度
- 昼間の温度勾配
- 夜間の温度勾配
- 適切な湿度の範囲
全て詳細に確認しておきます。
温度湿度の違いはカメレオンの健康状態に大きな影響が出るので、聞けるだけ詳しく聞きましょう。
そもそもカメレオンの温湿度管理がどういうものかわからない、と言う方は温湿度管理の方法をまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてください。
起床時間と睡眠時間
こちらも急激な変化を防ぐため、具体的に何時が起床時間で何時に寝させているかを聞いておきます。
生活サイクルの乱れによる体調不良の予防になります。
ケージの照明類のタイマーはそれまでの生活サイクルを参考に設定します。
使っていた給水器
お水の飲み方に拘りがある個体もいます。
どういった給水器でお水を飲んで過ごしていたか確認し、どの給水器が好みなのか、逆に興味を示さなかった給水器はどれかを聞いておきます。
自宅で試す給水器の参考になります。
活き餌について
活き餌についても必ず確認しておきます。
確認事項は次の3つです。
- 餌の種類とサイズ
- 量と与え方
- その日まで食べていた物を購入する
それぞれ何に注意して確認するかみていきます。
餌の種類とサイズ
まずは、活き餌の種類とサイズです。
“ゴキブリ”や“コオロギ”のようなざっくりした内容ではなく、
- イエコオロギ
- Mサイズ(10mmくらい)
というようなくらい具体的に確認しておきます。
量と与え方
量と与え方も確認します。
具体的にどれくらいの量をどれくらいのペースで与えるのかよく確認しておきましょう。
例えば、
- 2日に一度
- 5匹ずつ
- プラケに入れて与える
と言う感じです。
個体ごとに適切な量やペースが違うので、お迎え直後はブリーダーやお店の指示に倣うのが最適です。
その日まで食べていた物を購入する
カメレオンを扱うブリーダーやお店であれば、カメレオン用の活き餌もストックがあります。
その日までお迎えするカメレオンが食べていた物を、数週間分程度購入しておくと安心です。
その子の性格や固有の特徴
活き餌や生活環境以外にもブリーダーやお店に確認しておくことがあります。
それがお迎えするカメレオンの性格やその子特有の特徴です。
次の2つは聞いておくとよいでしょう
- 性格
- 人にどれくらい慣れているか
性格
まず、性格は重要なポイントなのでよく聞いておきましょう。
- 怖がり
- おっとり
- 怒りっぽい
などなど、カメレオンにも固有の性格があります。
外から見て威嚇していても本当に怒っているのと、実は怖がっていて威嚇のポーズを取っているかでは意味が違います。
最初に性格に関する情報があると、カメレオンが何を考えているのか理解する助けになります。
人にどれくらい慣れているか
カメレオンごとに人に対する慣れ方も違います。
お迎えする時点でどれくらい人慣れしているかは、後々の触れ合い方の参考にしましょう。
あまり人に慣れていない場合は、ゆっくりと信頼関係を築いてく必要があり、いきなり距離を縮めると嫌われてしまうことがあるので注意が必要です。
移動中の注意
健康状態の確認と必要事項の確認が済んだらいよいよカメレオンをお家に連れ帰ります。
カメレオンを連れ帰る道中どのような点に気をつければよいでしょうか?
大きく気をつけるべき点は以下の3つです。
- 温湿度管理は適切に
- カメレオンをバッグから出さない
- 移動時は離れず時間は最小限に
共通しているのは、カメレオンを安全に最小限の負担で連れかえると言うことです。
それぞれ見てみましょう。
温湿度管理は適切に
まず、温湿度管理を適切に行います。
移動中の温度管理には限界がありますが、特に極端な高温には気をつけましょう。
低温がすぐに命に関わるケースは稀ですが、高温は短時間でも命に関わります。
直射日光は避け、こまめに温湿度計を確認しながら帰りましょう。
必要な場合は使い捨てカイロや保冷剤を使いつつ、保冷バッグやアルミシートなどで保温したりや直射日光を遮ったりします。
カメレオンをバッグから出さない
バッグの中のカメレオンが心配になる気持ちもよくわかります。
しかし、自宅に帰り着くまでは絶対にカメレオンをバッグから出さないようにしましょう。
慣れない環境でパニックになるとカメレオンは人の手からジャンプして逃げます。
屋外での迷子はカメレオンの命に関わります。
自宅に着くまでバッグの蓋は開けてはなりません。
移動時は離れず時間は最小限に
移動中は常にカメレオンが入ったカメラバッグから離れずそばについておきましょう。
些細なことで温度の変化や、カメレオンの命に関わる事故が起こります。
カメレオンを自宅に連れ帰るまでは寄り道をせず、移動時間も最小限になるように気をつけます。
お家に着いたら
お迎えするカメレオンと自宅に着いたらカメレオンとの生活の始まりです。
カメレオンがお家に到着した直後にどうしたら良いか、流れを確認しておきましょう。
部屋の温度と湿度の確認
自宅についたら、まずはケージの温度と湿度を確認しましょう。
出発する時にエアコンの設定をしておいたと思いますが、きちんと適切な温度湿度になっているかを再確認します。
もし適切な範囲から逸れてしまっている場合は急いで調整します。
そっとケージへ
温度と湿度が適切であれば、移動用バッグからカメレオンを出してケージに入れます。
カメラバッグで移動した場合、寝てしまっていることが多いので、両手を体の下に入れてそっと持ち上げましょう。
パニックになると人の手から飛ぶ子もいるので、ゆっくりとカメレオンの様子を確認しながら移します。
ケージの中では床などではなく、止まり木に掴まらせてあげると安心しやすいです。
ケージの扉を閉める際は手足やしっぽを挟んだりしないように気をつけましょう。
手足としっぽの先が全てケージの中に入ったことを確認してから扉を閉めます。
カメレオンと直接触れ合う際の注意点をまとめた記事もあるので、ぜひご一読ください。
近すぎず遠すぎず見守る
カメレオンがお家にやってきて嬉しいと思いますが、あまりじっと見ているとカメレオンが落ち着けません。
いきなりハンドリングしたりせず、近すぎず遠すぎない距離で一緒に過ごしてあげるのが良いでしょう。
万が一カメレオンの様子が急におかしくなった場合は動物病院に連れていきます。
照明はいきなり消さない
家に着いた時間が夜だった場合、ケージのある部屋の照明をすぐに切ってしまいたくなります。
しかし、カメレオンが周りの状況に慣れるまで少し待ってあげた方が良いです。
カメレオンは暗くなると目が見えなくなるので、いきなり照明が切れるとパニックになるケースがあります。
いきなり環境が変わると気が立っていることが多いので、お迎えした日は特に配慮が必要です。
できればケージに移してから30分〜1時間程度は待って照明を切ります。
もし調光機能のある照明の場合は徐々に暗くするとよりでしょう。
照明を消した後はカメレオンがパニックになっていないか確認し、暴れているようなら再度照明を点灯して落ち着くまで待ってあげると良いと思います。
“お迎え当日の注意点”まとめ
今回はカメレオンをお迎えする当日の注意点について解説しました。
この記事で伝えたかった内容をまとめると、
- お迎えは準備を整えてから
- 移動用のバッグがあると安心
- お店で個体の情報をよく確認する
- お家に帰ったら静かに過ごす
以上となります。
繰り返しになりますが、カメレオンは犬や猫などの普通のペットのように、いきなりお迎えしても生活ができない生き物です。
準備なしにお家に連れ帰らずに、必ず準備をしてからお迎えしてあげてください。
カメレオンをお迎えすると、自分の家でカメレオンが生活していると言う非日常が当たり前になっていきます。
そのカメレオンとの楽しい毎日の最初の日を安心して楽しく過ごせることを祈っています。
この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。