カメレオンに会いに行こう!! 人気爬虫類イベント5選!【解説】
この記事では実際にカメレオンと出会える方法と、爬虫類イベントについて解説します。
一般的なペットショップでカメレオンを見かけることはほとんどありません。
カメレオンをお迎えする方法としてよく話題にあがる爬虫類イベントについても、爬虫類に詳しくない方には馴染みのないものだと思います。
- カメレオンってどこで販売してるの?
- 爬虫類イベントって聞くけど何?
- どこからお迎えするのがおすすめ?
実際にカメレオンと会ったりお迎えできる方法を詳しく解説していきます。
YouTube版もあります!!
カメレオンと出会う方法
カメレオンと出会う方法は大きく分けて2種類です。
- 爬虫類イベントへ行ってみる
- 直接お店へ行ってみる
どちらの場合も、事前に良いお店を見分ける方法を知っておくことが大切です。
避けるべきお店の特徴 3 選の記事もぜひ参考にしてみてください。
爬虫類イベントへ行ってみる
爬虫類イベント
メリット
- たくさんのカメレオンに会える
- イベント価格でお得
デメリット
- ゆっくり話しづらい
- 玉石混交
メリット
まず、よく話題に挙がる爬虫類イベントのご紹介です。
このようなイベントでカメレオンと会ってみるメリットは、イベントの規模にもよりますが全国の販売店やブリーダーが一堂に会し、様々な種類のカメレオンと出会うことができる点です。
一例として、大規模で有名なイベント「東レプ」では、主催者発表で約10,000匹のエキゾチックアニマルを展示・販売しています。
1つのお店に行ってみるよりも遥かに多くのカメレオンに出会えるので、様々な種のカメレオンを、その場で比較して検討することができます。
また、これらのイベントはお気に入りの個体が見つかれば、その場で販売してもらうことも可能です。
デメリット
ただし会場はお祭り状態ですので、一つのお店にゆっくりとお話を聴いたりするのは難しいです。
さらに、出展者が多いということはその中にはあまり良くないお店も必ず混ざっています。
まさに玉石混交状態で、しっかりと目的意識を持って臨まないと勢いで冷静さを失ってしまうこともあると思いますので、注意が必要です。
また、カメレオン以外のエキゾチックアニマルに苦手な種が多い方には、なかなかハードルが高いかもしれません。
言葉で説明するのは難しいですが、犬や猫の譲渡会のようなイメージで足を運ぶと、独特な雰囲気に圧倒されると思います。
直接お店へ行ってみる
お店へ直接行く
メリット
- ゆっくり話せる
- お店の様子からも情報が得られる
デメリット
- 一度に会えるカメレオンが少ない
- 他のお店との比較がしづらい
メリット
インターネットで「カメレオン 販売」などで検索するとヒットするのが、エキゾチックアニマルを取り扱うペットショップです。
犬や猫以外ならなんでも取り扱うお店から、爬虫類専門店、カメレオン専門店など様々。こうしたお店へ直接行ってみることのメリットは、よほどの有名店でない限りゆっくりと自分のペースで個体を見て回ることができ、お店の方ともしっかり話ができるところです。
普段のお店の状態からカメレオンの健康状態や衛生状態にどれくらい気をつけているショップなのかが一目瞭然です。
イベントと異なり、一軒一軒足を運びどのようなお店か確認する労力がかかりますが、実際のお店の中を観察するのは良いお店を見つける上でとても有効な手段です。
カメレオンのケージが狭すぎないか、衛生状態に気を配ってあるか、体調を崩したカメレオンを放置していないか。
お店に入るだけでたくさんの判断材料が見つかるのが良い点です。
デメリット
逆にお店に直接会いに行く場合、そのお店が扱っているカメレオンしか見ることができないので、イベントと比べると個体数はぐっと少なくなります。
比較対象が他にないため、初めてのカメレオン探しの場合、そのお店の個体がどのような状態なのかが分かりづらいかもしれません。
イベントの場合は他に状態のいい個体をたくさん扱っている出展者がいれば、そちらと比較して、このお店のカメレオンは元気がなさそう…などの判断がしやすいです。
一度に出会えるカメレオンが少なく、多くのカメレオンと会うためには複数のお店を回らないといけない、ということがデメリットです。
「イベントでお店選び→後日お店へ行く」がおすすめ
本当であればこの記事で、わが家がかーくんと出会ったお店、CrazyGenoというお店を紹介したかったのですが、残念ながら2022年10月を持って小売業は閉店してしまいました。
私たちも、カメレオンの販売店について、複数店を比較して紹介できるほど詳しく知っている訳ではありません。
そのため今回は具体的にこのお店がおすすめ、といったお話は控えさせていただきます。
代わりに、一般的にカメレオンと出会える場所としておすすめできる爬虫類イベントと、ペットショップという場所について解説しました。
それぞれの特徴をもう一度まとめると下記のようになります。
爬虫類イベント
メリット
- たくさんのカメレオンに会える
- イベント価格でお得
デメリット
- ゆっくり話しづらい
- 玉石混交
お店へ直接行く
メリット
- ゆっくり話せる
- お店の様子からも情報が得られる
デメリット
- 一度に会えるカメレオンが少ない
- 他のお店との比較がしづらい
初めてのカメレオンを選ぶのであれば、他の爬虫類に抵抗がない場合、まずは爬虫類イベントで良いお店を選び、後日そちらのお店に行ってみるというのがおすすめです。
ただし、多くのお店がイベントに合わせて生体数を調整していたり、イベント価格でお得な価格設定の場合もあります。
気に入った個体と出会った場合は、その気持ちを大切にした方が良いでしょう。
人気爬虫類イベント 5選
ここからは、カメレオンに会える爬虫類イベントのご紹介です。
どのお店が良いか分からない、とりあえず本物のカメレオンに会ってみたい、という方はこれから紹介する爬虫類イベントに行ってみるのがおすすめです。
- ジャパンレプタイルズショー
- BLACK OUT!
- 東京レプタイルズワールド
- 大阪レプタイルズフィーバー
- ぶりくら市/とんぶり市
ジャパンレプタイルズショー
ジャパンレプタイルズショー 概要
- 略称 :夏レプ・冬レプ/静レプ/JRS
- 開催時期:夏8月/冬1月 年2回
- 開催地 :静岡
- 主催者 :レップジャパン
日本最大の爬虫類展示即売会とされ、国内はもとより海外からも出展者が参加。
2002年から毎年開催されています。
関連イベントとして、8月に札幌で開催される北レプ、10月に東京で開催されるBIGレプ、4月に横浜で開催される浜レプがあります。
BLACK OUT!
BLACK OUT! 概要
- 略称 :BLACK OUT/BO
- 開催時期:1~2ヶ月に1度 各会場合計で年8回程度
- 開催地 :東京/大阪/埼玉/京都/横浜
- 主催者 :OZ《 Project BLACK OUT ! 》
昆虫のイベントとして始まり、現在は爬虫類・小動物をメインに開催。
歴史は長く、公式ページによると1999年から開催されています。
東京を中心に、同一のイベント名で複数の都府県で開催され、合計すると年間で8回程度と他のイベントよりも頻繁に開催されています。
東京レプタイルズワールド
東京レプタイルズワールド 概要
- 略称 :東レプ/トウレプ
- 開催時期:5月/11月 年2回
- 開催地 :東京
- 主催者 :東京レプタイルズワールド実行委員会
爬虫類・両生類の衝動買いを防ぐため、初めて買う人には「初めて買う人の為のブース」を設置。
「見て、触れて、学べて、そして買える」がコンセプト。
2011年から開催されています。
関連イベントとして、7月に千葉で開催される幕張レプタイルズワールド、4月に神戸で開催される神戸レプタイルズワールドなどがあります。
大阪レプタイルズフィーバー
大阪レプタイルズフィーバー 概要
- 略称 :レプフィー
- 開催時期:夏7月/冬2月 年2回
- 開催地 :大阪
- 主催者 :動物博実行委員会、テレビ大阪
爬虫類をはじめ猛禽類や小動物も取り扱いがあり、関西圏では最大級の爬虫類イベント。
関西の大型イベントとしては最も長い歴史があり、2007年に初開催。
現在では大規模な自動車見本市も行われる施設の一部で開催され、広々とした会場が特徴。
ぶりくら市/とんぶり市
ぶりくら市/とんぶり市 概要
- 略称 :ぶりくら/とんぶり
- 開催時期:10~11月ごろ ぶりくら/とんぶり 各年1回
- 開催地 :ぶりくら市(兵庫)/とんぶり市(東京)
- 主催者 :合同会社ぶりくら
ぶりくらとは 「Breeding Club」の略で爬虫類・両生類の国内CB個体のみを扱うイベント。
国内での個体繁殖を普及させたいという目的で設立されました。
他のイベントと比べると小規模ですが、ペットの野生個体が子孫を残すことなくいわゆる消費されただけの状態を見直していきたい、という趣旨に非常に共感しましたのでご紹介しています
おすすめしない方法
ここまでご紹介した、イベントとペットショップ以外の方法でのカメレオンとの出会い方ですが、どれもあまりおすすめできません。
一例として
- 個人からの購入
- 海外からの個人輸入
などがありますが、大体の場合法に触れるか、多大な労力が必要です。
わが家としてはどちらも非推奨です。
個人からの購入
カメレオンを一般の個人から購入する方法ですが、大体の場合で違法です。
愛玩動物の販売には第一種動物取扱業の登録が必要です。
通常個人のブリーダーや販売店は屋号(活動時の名義)を明かして活動し、店舗やSNS、プロフィールのわかるサイトに動物取扱業の登録番号を掲載しています。
必要な情報が公開されていない個人は、無登録でカメレオンの販売を行なっている可能性が非常に高いです。
どうしても気になる個体がそのような個人から販売されている場合は、事前に動物取扱業の登録番号を問い合わせるようにしましょう。
海外からの個人輸入
海外からの個人輸入も、カメレオンをお迎えする手段としてはおすすめできません。
カメレオンは12の属全てがワシントン条約に記載され、カメレオン輸出の際は輸出国が発行するCITESの許可書が必要です。
輸出業者がきちんとその許可書を取得しているのか確認しなければなりません。
※人工繁殖個体であっても繁殖証明書が必要。
また、多くのカメレオンが記載される附属書Ⅱの生き物を日本に輸入する際は、経済産業省が定める各種手続きを行わなければなりません。
法を犯すつもりがなくても、どれかの手続きが不足していたり不十分だったりすると罪に問われます。
もちろん、そういった手続きに詳しい方であれば不可能ではないと思います。
しかし、長距離を移動してきたカメレオンのケアがしっかりできなければ、命に関わる場合もあります。
輸出入に詳しく、輸入された個体のケアまでできるのであれば、おそらくすでに販売店やブリーダーを生業としている方ではないでしょうか?
結局お店やイベントが安全
きちんと第一種動物取扱業の登録を済ませた販売店や個人、あるいはその登録番号がないと出展できない爬虫類イベントであれば、無登録営業の可能性を排除できます。
また、無理に海外からの個人輸入を行うメリットもありません。
わが家としては、安全かつ法に触れないお店やイベントからのお迎えを推奨します。
カメレオンと出会う方法 まとめ
今回は、実際にカメレオンと出会える場所のご紹介でした。
記事内でご紹介したイベントの公式サイトのURLを貼り付けていますので、興味のある方は一度ご覧ください。
お店はもちろんイベントでも、お気に入りの個体が見つかった場合はその場で連れ帰ることができます。
しかし、ご自宅でカメレオンを受け入れる準備が終わっていないうちは生体を連れ帰らないようにしましょう。
多くのお店やイベント出展者は生体の代金や前金を支払うことで、引き取りまで数日~数週間程度は待ってくれると思いますので、しっかり準備をしてからお迎えしてあげてください。
カメレオンのお迎え準備に関する記事を「準備編」カテゴリーにまとめています。
お迎えしたい個体に合わせて最適な飼育用品を選べるよう、それぞれのアイテムについて解説しました。
セッティングについても説明しています。ぜひ読んでみてください。
この記事がカメレオン飼育者の方や、これから飼い始める方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。